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» 2008年06月30日 00時00分 公開

SaaS導入理由は「システム運用管理からの解放」がトップ中堅・中小のIT投資動向を調査

[垣内郁栄,@IT]

 民間調査会社のノークリサーチが6月30日に発表した中堅・中小企業のIT投資動向に関する調査結果で、約3割の企業がSaaSを活用したサービスの利用に前向きなことが分かった。約7割はSaaSの導入予定はないとしているが、ノーク リサーチはSaaSへの関心が「今後も徐々に増加していくと予想される」としている。

 調査したのは年商5億円以上500億円未満のサーバ導入企業1210社。アンケートを郵送して調査した。

  SaaSについては23.8%の企業が「関心はある」と回答。「具体的ではないが検討/考慮している」「半年以内に導入する」などの回答を合わせると約3割が前向きに考えていることが分かった。ただ、「導入予定はない/分からない」が69.8%あった。SaaSの認知度は「名前だけ知っている」が29.1%、「ある程度知っている」が22.2%、「説明できるまで知っている」が3%。合計54.3%で半数を超えている。

 企業がSaaSに期待するのは「システム運用管理からの解放」が最多で84.1%(複数回答)だった。2番目は「システム構築・導入に時間がかからない」で63%。「設置スペース、電源、空調などの環境コスト削減」が52.9%で3番目だった。

中堅・中小企業が考えるSaaSの魅力(ノーク リサーチの発表資料から)

 ノークリサーチは「現時点ではユーザーはコスト削減をSaaSのメリットと感じており、システムをインターネット上に置くことによる他社とのデータ共有などといった戦略的な活用段階には至っていない」と指摘。そのため、「当面はコスト削減効果が得られやすいアプリケーションのSaaSへのシフトが中堅・中小企業におけるニーズの中心になると予想される」としている。ノークリサーチは特にグループウェアについて「コスト削減の対象として運用形態をSaaSにシフトするケースが今後増える可能性がある」と説明している。

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