米JDAがi2を買収、SCMも業界再編へ規模拡大で総合ベンダに対抗

» 2008年08月12日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 サプライチェーン・マネジメント大手の米JDA Software Groupは8月11日(米国時間)、同業のi2テクノロジーズを買収すると発表した。SCM市場はSAPやオラクルなどの総合アプリケーションベンダに勢いがあり、JDAなどの専業ベンダは規模の拡大が求められていた。

 買収額は3億4600万ドル(約380億円)。全額キャッシュで支払う。買収は2008年第4四半期に終了する予定。買収後のJDAの売り上げは、現在の3億7700万ドル(約414億円)から6億3400万ドル(約697億円)と大幅に膨らむとみられる。

 JDAのCEO ハミッシュ・ブリューワー(Hamish Brewer)氏は「i2の買収によって製造業におけるJDAの市場規模は2倍になる。プロセス製造業における市場でのリーダーシップを補完し、小売向け、運輸向けのプレゼンスも強める」としている。

 米ガートナーの2008年6月の発表によると、2007年のSCM市場で、JDAのシェアは3.9%で3位。トップは22.4%のシェアを獲得しているSAPで、2位はシェア16%のオラクルと総合アプリケーションベンダが優勢だ。JDAはi2の買収で業種やソリューションの包括性を高め、総合アプリケーションベンダに対抗する考えだ。

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