米オラクルは9月23日(米国時間)、エンタープライズ・システムにおけるクラウド・コンピューティングの推進で米インテルと協力すると発表した。オラクルは9月22日に米アマゾンのクラウド環境でオラクル製品を使えるようにすると発表するなど、クラウドの実現に向けてパートナー獲得を急いでいる。
オラクルとインテルの協力はクラウド環境における効率性とセキュリティの向上が目的。両社はアプリケーションを社内クラウド環境や、アマゾンなどのパブリックなクラウド環境で動かすことを検討している企業が増えていると指摘。そのためには社内環境と同等の効率性やセキュリティが必要としている。
両社はIntel VT上で稼働するOracle VM、Xenの性能を向上させる研究をすでに共同で行っていて、仮想化環境におけるOracle Databaseの性能を17%向上させることに成功したという。
米オラクルの製品開発担当 エグゼクティブ・バイスプレジデント チャック・ロズワット(Chuck Rozwat)氏は9月23日の会見で、「クラウドが何を意味するのかはまだ議論があるが、オラクルが推進する目的はシステムをシンプル、簡単に使ってもらうためだ」と説明した。
そのうえで「最初はテストや開発のプラットフォームとしてクラウドを使うケースが多いが、次第にミッションクリティカルなアプリケーションもクラウドに載ってくるだろう」と話した。クラウド推進のパートナーは「アマゾンだけではない」として、ほかのパートナーとも手を組む考えを示唆した。
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