「サイボウズ Office 8」発売、不況という名の鬼をやっつけろWebデータベースと連携強化

» 2009年02月02日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 サイボウズは2月2日、グループウェアの最新版「サイボウズ Office 8」とWebデータベース「サイボウズ デヂエ 8」の販売を開始した。新版ではデヂエ 8の機能を組み込んだOffice 8を用意。Office 8の機能の1つとしてデヂエ 8のWebデータベースを利用できるようにした。

 デヂエ 8と統合したOffice 8については2008年10月の記事「サイボウズ Officeとデヂエが連携強化、『私たち結婚しました』」が詳しい。サイボウズの代表取締役社長 青野慶久氏は「サイボウズ社内のシステムの9割はデヂエで動いている」と話して、同社の仕様管理システムや営業案件管理システム、人事部が使う社員目標管理システム、契約書管理システムなどがデヂエで開発されていることを説明した。「手組みでお金をかけてゴリゴリと書くのではなくて、デヂエで作ってしまうのが不景気の時代にはあっている」

「不況」の鬼に豆をぶつけるサイボウズ 青野氏とボウズマン。青野氏はかつてプロ野球選手を目指したことがあるほどの野球好き
恵方巻きもがぶり。今年は東北東

 グループウェアにデータベース機能を持たせることで期待しているのは、複雑なアプリケーションを必要とする中堅以上の企業の獲得だ。特にアプリケーションを組み込んでいることが多いといわれる「Notes/Domino」ユーザーなどを狙っている。Office 8ではAjaxを活用し、より直感的に操作できるようインターフェイスを改良。自ら「エンドユーザー・コンピューティングの完成形」(サイボウズ マーケティング部 部長の野水克也氏)と呼ぶまでに高めた。

 Office 8はバンドルソフトウェア別に4つのセットを用意した。Office 8単体の「基本セット」と、デヂエ 8をバンドルした「業務改善セット」、Office 8に携帯電話からアクセスできるリモートサービスをバンドルした「モバイルセット」、Office 8とワークフロー機能、リモートサービス、デヂエ 8などを組み合わせた「フルセット」の4つだ。デヂエ 8の単体販売も続ける。Office 8を使っていて新たにデヂエ 8を導入する場合は50%引きで購入できる。それぞれの価格はサイボウズのWebサイトが詳しい。

 サイボウズによるとOfficeの導入顧客数は現在2万5000社、デヂエは4000社。サイボウズはOffice 8で年間2000社の新規顧客獲得を目指す。デヂエ 8についても「同じくらいの導入をしてもらいたい」(野水氏)としている。

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