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» 2009年03月30日 00時00分 公開

先週のニュース記事アクセスランキング:【Top10】Webブラウザを変えるのはどういうときか

[垣内郁栄,@IT]

 先週の@IT NewsInsightのアクセスランキングトップは登場したばかりの最新Webブラウザ「Internet Explorer 8」(IE8)についての記事「大幅に改善されたIE8――しかしライバルたちはすでに一歩先へ」だった。記事は「使い勝手、セキュリティ、安定性が向上したIE 8は、現在のIEユーザーにとって必須のアップグレードだといえる。しかし競合ブラウザのユーザーに訴求することはなさそうだ」と説明している。

NewsInsight Weekly Top 10
(2009年3月22日〜3月28日)
1位 大幅に改善されたIE8――しかしライバルたちはすでに一歩先へ
2位 クラウド時代の「ホームページ作成ソフト」、Jimdoを使ってみた
3位 IBMのサン買収話で「x86移行は加速する」、マイケル・デル氏
4位 キングソフト、無料の辞書ソフトを発表
5位 モバイルWebアクセスでもiPhoneが好調
6位 25GBで年額6480円、シマンテックがオンラインバックアップ
7位 ベリングポイント日本法人がPwCアドバイザリーと統合へ
8位 Eclipse中でAmazon EC2向けJava開発が完結
9位 企業内の重複データをなくすだけでデータ量が10分の1程度に
10位 Google ドキュメントにお絵描きツール追加

 IE8の登場で再びWebブラウザに注目が集まっている。記者もさっそく自宅のPCにIE8をインストールして10分程度試してみた。そして、Mozilla Firefoxをいつも通りに立ち上げた。それ以来、IE8は起動していない――。

 記者がインターネットに触れ始めたとき、Webブラウザの選択肢は「Netscape Navigater」かIEだった。それがいまは、IEのほかにFirefox、Google Chrome、Apple Safari、Operaなど多数。シェアを最も確保しているのはIEで、Net Applicationsによると67%。Firefoxが2位で21%、3位はSafariで8%、4位はChromeで1%、5位はOperaで0.7%などとなっている。

 IEが90%以上のシェアを誇ったかつての“1強多弱”時代と比べるとFirefoxやSafariがシェアを伸ばし、市場の競争が激しくなってきたように感じる。Firefoxはセキュリティ機能の高さや使い勝手の良さを訴えて、IEから少しずつシェアを奪ってきた。最近ではChromeと同様にJavaScriptエンジンの高速さをアピールしている。これらの動きはソフトウェアプロダクトとして正しい進化だろう。

 ここからは仮説だが、それにしてもシェアの変動が少ないような気がする。IT系以外の仕事に就いている人や、趣味でしかPCを使わない人は、プリインストールされていることが多いIEを使い続けている。ほとんどの製品は無料で、プログラムをダウンロードしてインストールするだけ。Webブラウザはほかの製品への移行が容易なように思えるが、実は個別製品へのロックインが強い製品なのではないだろうか。

 ブックマークをWebブラウザ間で移行することはインポート機能をWebブラウザが備えているため難しくない。ロックインを発生させている1つの要因は、IEのActiveXコントロールや、Firefoxのアドオンなどだろう。これらWebブラウザに依存する機能はそのWebブラウザだけで利用できる機能として、ユーザーの利便性を高めている一方で、ほかのWebブラウザへの移行を難しくする。特にActiveXコントロールを使って、社内の業務アプリケーションを組んでいる場合、その移行は困難。業務アプリケーションに柔軟性がないと、IEのアップグレードすらできないということになりかねない。

 Webブラウザの移行を検討するユーザーは、移行することで得られるメリットと、失う利便性の2つを天秤にかけるだろう。あるWebブラウザでは当然できていたことが、新しいWebブラウザではできなくなる。しかし、新しいWebブラウザはその欠点を上回る魅力がある、という時にユーザーは移行する。その魅力が何なのか。標準の準拠か、スピードか、セキュリティか、クラウド対応か。記者はまだ答えを持っていない。

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