Twitterを使ったビジネス展開が日本で本格化しそうだ。Twitterに出資するデジタルガレージの子会社であるCGMマーケティングは3月31日、Twitter上でマーケティング活動を行う企業を支援するパッケージの限定販売を4月20日に開始すると発表した。Twitter日本語版は2008年4月に開設され、月間約2300万PVにまで成長。CGMマーケティングの取締役COO 佐々木智也氏は「多くの企業からマーケティングの支援を依頼されている」としている。
CGMマーケティングが支援するのは企業がTwitterをマーケティングに利用する上での企画立案から、企業アカウントの活用、フォロワー獲得、運用支援など。価格は100万円から。2000人までのフォロー数制限を個別に緩和することも含む。5月31日までの限定販売で、同社は6社への提供を見込んでいる。CGMマーケティングは2008年4月の日本語版開設以降、テストとして日本企業のマーケティングを支援してきた。
Twitterのマーケティング利用では、デルなどが先行。佐々木氏によるとデルはTwitterと契約してマーケティング活動を行っているという。
2008年4月に始まったTwitter日本語版の当初の月間PVは約650万。それが直近の2009年3月では3.5倍の約2300万PVになった。ユニークユーザーは40万(いずれも日本語PC版のみ)。Web以外のTwitterクライアントやiPhoneクライアントを合わせると利用規模はその数倍になる可能性が高い。
CGMマーケティングは2009年第2四半期に、Twitterを利用開始したユーザーに対して利用法を説明したり、フォローすると楽しい人を紹介するWebサイトを立ち上げる予定。英語版のTwitterでは新規登録したユーザーに対してフォローすべき人を紹介する「Suggested Users」を設けていて、CGMマーケティングが開設するWebサイトも同様の機能を持つようだ。
CGMマーケティングの親会社であるデジタルガレージはTwitterへの3回目の追加出資を3月26日に発表(PDF)するなど結びつきを強めている。CGMマーケティングは「今後もクチコミによる企業プロモーションの提案などを通じ、Twitterのマーケティングツールとしての利用を日本国内で推進していく」としている。
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