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» 2009年05月26日 00時00分 公開

初期与信、途上与信、回収業務を統合:カード限度額を自動で増減、SASが与信管理ソリューション

[垣内郁栄,@IT]

 SAS Institute Japanは5月25日、クレジットカードや信販、個人向けローンを展開する金融機関向けの「統合与信管理ソリューション」を提供開始すると発表した。リアルタイムの初期審査、サービス提供中の途上与信管理、回収業務の効率化を1つのプラットフォームで提供できるのが特徴。

 改正貸金業法の施行に伴う上限金利の引き下げ(グレーゾーン金利の廃止)や、総量規制の導入などクレジット業界には逆風が吹いている。加えて、クレジットカードの保有状況は飽和状態で、持っていても使われないカードが多くなってきている。クレジットカード業界はこれまでキャッシングやクレジットカード利用の増加で成長してきたが、ビジネスモデルの変化を迫られているといえる。

 SASの統合与信管理ソリューションは、「SAS Credit Scoring」「SAS Real-Time Decision Manager」などで構成し、初期与信機能と途上与信機能、回収管理機能、さらに統合的な管理機能を持つ。それぞれの機能は他社ベンダも提供しているが、統合した上で、コンサルティングなどのサービスも提供するのがSASの特徴という。

 興味深いのは「SAS CI Studio」が中心となって提供する途上与信機能。カード保有者の使い方に応じてショッピングの利用限度額を自動で増減させる機能で、カードによるショッピングを多く利用し、確実に支払いを行う保有者に対しては限度額を高く設定。一方、支払いが滞りがちな保有者に対しては限度額の引き下げを行うなど、与信ルールを自動で適用できるという。

 統合与信管理ソリューションの価格は1コンポーネントが2000万円から。SASは12月までに5社への販売、2億円の売り上げを目指す。

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