前述のように、PCライフサイクル管理を実現するためには、まずは各部門をまたがった業務フローをフローチャートに落とさなければならない。例えば、下図のようにまとめるとロールとタスクが明確になる。
これらロールとタスクに必要となるデータは、すべて構成管理DBで管理されている必要がある。そして、構成管理DBで管理する際には、「必要となる参照データを表示し、更新するデータ入力が、ロール/タスクごとに行えるよう」にユーザーインターフェイスを設計する点がポイントだ。
この際、更新データの入力ミスを削減するために選択型にしたり、マスタを用意して自由入力を減らしたりすることで、運用者の工数削減が可能だ。
さらに、バーコード連携などによって資産管理番号をバーコード化することで、「資産管理番号の入力ミスによるデータ不整合の発生」を未然に防ぐことができる。
また、資産の状態をより明確にするためには、資産にステータスを持たせ、状態遷移を管理して作業フローの管理を効率化することが必要だ。
例えば、
などの資産ステータスを資産情報として資産に持たせることで、ユーザーからの問い合わせや資産状態の報告書作成などを効率化することが可能となる。
もちろん、各タスクのトリガーとして承認ワークフローが必要な場合は、承認ワークフローを組み合わせてタスクを管理する。
次回は、ソフトウェア資産管理(SAM)について解説する。
▼著者名 武内 烈
株式会社コア プロダクトソリューションカンパニー
ネットワークソリューション部 情報資産ビジネスユニット ビジネスユニット長
アーティソフトジャパン株式会社、日本ヒューレット パッカード株式会社 ソフトウェア事業部を経て現職。
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