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» 2010年06月18日 00時00分 公開

会計システムと連携することで未収金を削減:オラクル、未収金問題に苦しむ岩国医療センターにBI導入

[大津心,@IT]

 日本オラクルは6月16日、山口県岩国にある独立行政法人国立病院機構岩国医療センターが同社のBI(ビジネスインテリジェンス)製品「Oracle Business Intelligence Standard Edition One」(以下、Oracle BI)を導入し、医療費の未収金管理システムでの活用を開始したと発表した。

 今回Oracle BIを導入した岩国医療センターは、病床数580、年間約2万5000人の救急患者に対応する山口県最大の医療機関。病状の重い救急患者に高度医療を提供する第三次救急医療施設として、鳥取県や広島県の一部を含む地域の中核病院となっている。

 従来から医療機関では、治療後に治療費を支払ってもらえない「未収金」の問題を抱えているが、昨今の経済情勢悪化に伴い、この問題も深刻化。未収金は3年を経過すると時効になることから、早急な対策が求められていた。岩国医療センターでも、同様に未収金問題に頭を悩ませており、支払期限から3年未満の未収金が約1億円にまで増加していたという。

 同センターが未収金の管理体制を見直した結果、督促担当者の異動による管理のばらつきや、請求と未収金の管理を担当する部門間の連携不足が課題として挙がった。同センターはこの課題の解決にはシステム化が必須だと判断。2008年10月に「Oracle BI」を組み込んだ未収金管理システムの導入プロジェクトを開始した。システム構築を担当したのは富士通エフ・アイ・ピー(富士通FIP)。

 プロジェクト開始から約1年後の2009年8月に運用を開始した未収金管理システムは、既存の医療事務会計システムから自動的に未収患者の情報を取り込むことにより、各患者の支払い状況の確認や分析を実現したという。また富士通FIPがJavaで開発したシステムとOracle BIを連携させたことにより、未収金の増減などをグラフで表示させるなど、簡単な操作で行える分析を実現した。

 また、岩国医療センターでは未収金管理システムの構築を始めるにあたって、督促マニュアルの整備を実施。すべての未収金を一律に同じ手順で督促するわけではなく、回収担当者による訪問や、回収代行業者への委託など、パターン別に督促方法を見直し、作業効率を向上するための業務プロセスの見直しを実施した。

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