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» 2010年07月28日 00時00分 公開

オラクルがCMS新製品を発表:従来の文書管理製品と同じと思わないでほしい〜オラクル

[大津心,@IT]

 日本オラクルは7月28日、コンテンツ管理の新製品「Oracle Enterprise Content Management Suite 11g」(ECMS)の提供を開始した。日本オラクル Fusion Middleware事業統括本部 ビジネス推進本部長 龍野智幸氏は、「これまでのCMSというと“文書管理製品”というイメージが強かった。しかし、今回のECMSはまったく異なる製品。ユーザーは従来の文書管理という発想を、180度変えてECMSに接してほしい」とメッセージを出した。

マハジャン氏写真 日本オラクル 常務執行役員 Fusion Middleware事業統括本部長 ヴィヴェック・マハジャン氏

 ECMSはOracle Fusion Middlewareのコンポーネントの1つを構成し、コンテンツ管理や文書管理、イメージ・アーカイブ管理機能などを搭載。「Oracle Universal Content Management 11g」「Oracle Universal Records Management 11g」「Oracle Imaging and Process Management 11g」「Oracle Information Rights Management 11g」の4製品によって構成されている。日本オラクル 常務執行役員 Fusion Middleware事業統括本部長 ヴィヴェック・マハジャン氏は、「ECMSのインフラストラクチャ概念は、“Simple”に既存のミドルウェアやストレージと連携し、“Smart”にコンプライアンス対応・情報漏えい対策を実施。“Scalable”にクエリ処理を行うことを目指した」と同製品のコンセプトを説明した。

 Oracle Universal Content Management 11gは、11gで新たに追加された製品で原本管理を担う。ドキュメントやイメージ、ビデオ、Webサイトなどをデータベースで管理し、唯一信頼できるソースとして管理する。Oracle Universal Records Management 11gは、米国防総省が定める電子記録管理ソフトウェアの設計基準標準「DoD 5015.2 V3」に準拠したレコード管理システム。Universal Content Managementだけでなく、SharePoint Serverやファイルサーバ、そして紙に保存されている全コンテンツをレコード化。そのコンテンツへのアクセス記録・制御を行い、保存期間を超えたコンテンツの自動破棄や移行指示などを実施。企業が保有するコンテンツの証拠保全や証拠発見、リスク削減をサポートする。

 Oracle Imaging and Process Management 11gは、オラクルや他社ERP、人事管理、請求処理などのビジネスアプリケーションから、コンテンツに自動的なアクセスと表示をサポートするイメージ処理システム。例えば、電子化した紙文書やスキャン・OCRした請求書や発注書を、ERPなどのビジネスアプリケーションへ渡すためのプロセスフローを実行する。Oracle Information Rights Management 11gは、配布データの管理と監査を行う製品。社内外を問わず管理サーバの外へ配布されたコンテンツに対して、参照、印刷、編集、複製などの操作をポリシーに則って制御する。

 龍野氏は、「日本版SOX法を契機に情報漏えいリスクやコンプライアンスを重視し、ECMSを検討する企業は多い。現在、日本で約150社が導入している。いまのところ、製造業が最も多く、公益・金融が2番手だ。企業のキモともいえるコンテンツ管理を正しく行うことは企業活動に大きな影響を及ぼすだろう」とコメントした。

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