ITセレクト powered by 発注ナビ

CRMのシェア率と市場規模 CRM導入のビジネスメリットとツール選びのポイント

author
ITセレクト編集部
/発注ナビ株式会社

更新

SHARE
X
Facebook
LINE
はてなブックマーク

CRM(Customer Relationship Management)は、自社と顧客の良好な関係を維持・構築するために昨今多くの企業が導入するIT製品です。

本記事では、CRMの市場規模とシェア率から「なぜ多くの企業が導入を進めているのか。どんな製品を撰んでいるのか」を確認し、この上でCRMのビジネスメリットと選定ポイントを解説していきます。あなたの会社とビジネスに適するCRMを見つけるための一助となれば幸いです。

何から検討すればいいのか分からない、誰に相談したらよいのか分からない……

ITセレクトのコンシェルジュにぜひ相談ください! 貴社の課題・目的・予算に合わせてピッタリの製品をご紹介します。

⇒簡単入力で無料相談する

CRMの市場規模

社会情勢の変化に伴う顧客需要の変化、働き方改革、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)といった需要に伴って、CRMの重要性、そして需要は年々増加しています。

調査会社IDC Japanの市場予測(*1)によると、2022年の国内CRM市場規模は2174億4400万円(前年比17%増)で2022~2027年のCAGR(年間平均成長率)は 10.1%。2027年には3510億7400万円規模に達すると予想されています。

ちなみに世界のCRM市場はFortune Business Insightsの調査(*2)によると、2024~2032年のCAGRは12.6%、2032年に2627億4000万米ドル(約40兆4000億円/2024年6月時点の円換算)に達すると予想されています。

*1 出典:IDC Japan「国内顧客エクスペリエンス(CX)関連ソフトウェア/CRMアプリケーション市場予測」(2023年6月)
*2 出典:Fortune Business InsightsCustomer Relationship Management [CRM] Market Size, 2032」(2024年6月)

CRMのシェア率

CRMを提供する企業は世界中に数多く存在しますが、その中でも高いシェアを占めるベンダーは以下の通りです。

CRMの世界シェア

  1. Salesforce(21.7%)
  2. Microsoft(5.9%)
  3. Oracle(4.4%)
  • Salesforce(セールスフォース)
    • 調査会社IDCによる2024年の調査結果「2024 Worldwide Semiannual Software Tracker」(*3)によると、2022年世界シェア、および11年連続で世界シェアトップ
    • 搭載されているアプリケーションが包括的であることが特徴
    • 顧客管理機能に特化している
  • Microsoft(マイクロソフト)
    • 組み込みをAIを利用できる
    • Microsoftが提供する他サービスとの連携が可能
    • 組織内の多くの部門との連携が期待できる
  • Oracle(オラクル)
    • 2023 Gartner Magic Quadrant for Sales Force Automationにおいて7年連続でリーダーベンダーに選出
    • 機械学習ベースのCRM販売ツールを提供
    • レコメンデーションシステムによって最優先の取引に集中できる機能
*3 出典:IDC「Worldwide Semiannual Software Tracker」(2024年4月)

CRMの国内シェア

日本のCRM製品シェアについて詳細情報はありませんが、調査会社IDCによる2024年の調査結果「2024 Worldwide Semiannual Software Tracker」に基づくSalesforceのプレスリリース「Salesforce Ranked #1 CRM Provider for 11th Consecutive Year」(*4)によると、「日本およびアジア太平洋地域」のCRM市場シェアもSalesforceがトップを獲得したと謳っています。

*4 出典:Salesforce「Salesforce Ranked #1 CRM Provider for 11th Consecutive Year」(2024年5月)

CRMを導入するメリット

CRMを導入することで顧客に関する情報管理を効率化し、よりより質が高いサービスの提供を行うことができます。

ここからは、CRMの導入によって実現できることを具体的に解説します。

顧客情報の一元管理による業務の効率化

顧客情報を手作業や、複数のサービスによって管理する場合、どこに何の情報があるのか探したり、データ整理に時間がかかったりするというデメリットがあります。

そこで、顧客情報をひとつのサービス内でまとめて管理することにより、業務の属人化を防ぎ、情報へのアクセスが容易になるため、より高品質なサービス提供に注力できます。

顧客情報に基づくアプローチの実現

集まったデータをもとに顧客をプロファイリングし、特性に合わせた適切なアプローチが提示される機能を活かして、売上をさらに引き上げることができるでしょう。

CRMによっては、AIを導入して分析を行っているサービスもあり、データを蓄積することでより効果的な戦略を実行できます。

マーケティング戦略の最適化

リアルタイムでインサイトを可視化し、予測分析情報から取引につながるようなマーケティング施策を行うことができます。

また、AIが搭載されているCRMではデータの統合によって顧客プロファイルを作成し、適切な営業のタイミングを見極めることができます。

顧客満足度の向上

顧客の情報を蓄積することで、それぞれの特性に合ったアプローチを迅速に行うことができるため、顧客満足度の向上につながります。

たとえば、AIが搭載されているCRMでは、レコメンデーション機能やリアルタイム トリガーの生成によって、顧客の段階に応じて適切なコンテンツ配信を行うことができます。

CRMツールを選ぶ際のポイント

CRMには多くの製品が存在するため、それぞれの特徴を把握し、自社に合った製品を導入する必要があります。

ここからは、CRMを選定する際に押さえておきたいポイントを解説します。

自社に必要な機能の有無

製品によって機能や特徴が異なるため、自社の課題点に対してカバーできる製品を選ぶ必要があります。そのためには、自社の課題解決につながる機能が備わっていることが重要です。

CRMを検討するにあたって、まずは自社の課題を整理し、すでにシステムを導入している場合には何が足りていないのか見極めましょう。

サービス形態

CRMには、クラウド型とオンプレミス型があります。

クラウド型はサービスが提供しているサーバにアカウント等を登録して利用します。
比較的費用を抑えられるため、導入しやすい一方、システムの運用はプロバイダが担当するため、アップデートやセキュリティを自社で管理できないという特徴があります。

オンプレミス型は自社にあるサーバにシステムを構築して利用します。
独自のサーバを使用するため、セキュリティやカスタマイズ性が高い分、初期費用やランニングコストが高くなりやすいという特徴があります。

予算をはじめ、希望する機能やセキュリティレベルを考慮して選択しましょう。

サポート体制の充実度

製品によってさまざまなサポート体制が用意されています。

たとえば、無料トライアルやWebセミナーの実施、代行運用やコミュニティへの参加等が挙げられます。

とくに無料トライアルでは、実際に製品を導入した際に起こりうる課題を事前に把握することができるため、気になる製品でサービスが提供されている場合には試してみることをおすすめします。

外部ツールとの連携の可否

外部ツールとの連携も見逃せないポイントです。
導入後に起こりやすい課題として、既存システムとの連携があります。
既存システムと連携できず、データをまとめて管理できない場合、情報を一元管理するために導入したCRMが有効に活用できません。

また、複数の製品を検討している場合にも、一気に導入してうまく連携がとれるのか、チェックしましょう。

無料トライアルの有無

導入後にも、既存システムとの兼ね合いやシステムの定着など課題はつきものです。

無料トライアルを活用すれば、実際に製品を導入した際に起こりうる課題を事前に把握することができるため、気になる製品でサービスが提供されている場合には試してみることをおすすめします。
参考おすすめ記事CRMツールの主な機能と選定ポイント|タイプ別おすすめ製品21選

世界/国内のCRM シェア率はあくまで選定材料の1つ 自社に適する製品をじっくり見極めよう

CRM市場は世界的に拡大しており、CRMを用いた業務改善や効率化の流れは加速しています。その中でシェア率の高い製品は、選ばれる理由が多くあるためと推定できます。

しかし「それが自社にも適しているかどうか」は別の話です。シェア率は選定材料の1つとしつつも、あくまで自社の課題解決やビジネス目的、成果創出の目的・目標に沿って適切に製品を選定していくことが成功へつなぐ第一歩になります。

「何から検討すればよいのか分からない」「自社に合うIT製品・サービスが分からない」「時間をかけずに効率的にサービスを検討したい」というご担当者様は、ぜひITセレクトのコンシェルジュサービス(無料)までお問い合わせください。適切なIT製品・サービスのご紹介や各種資料を分かりやすくご提供します。

 

今すぐ資料請求できる「CRM」製品一覧

 無料で資料ダウンロード可能な製品はこちら

専門スタッフへ相談

会社名必須
お名前必須
部署名必須
日中つながる電話番号必須
メールアドレス必須
ご質問・ご要望等任意

専門スタッフへのご要望を記載ください(例:2ヶ月後までに勤怠管理システムを導入したい 等)

ご確認事項

  • ご登録いただいた情報は、発注ナビ株式会社(以下「発注ナビ」といいます)が取得いたします。
  • 案件の詳細をお伺いするため、発注ナビよりご連絡差し上げる場合があります。

お申込みには、発注ナビ株式会社の「利用規約」「個人情報の取り扱い」及び発注ナビからのメール受信への同意が必要です。

医療CRM徹底解説 電子カルテ連携とセキュリティで選ぶCRM8選

「患者の予約管理が煩雑で、待ち時間も長い」「スタッフ間の情報共有がうまくいかず、患者対応に時間がかかる」。こうした病院やクリニックが抱える課題は、CRM(顧客関係管理)システムの導入によって解決できる可能性があります。 医療機関におけるCRMは、単なる患者情報の管理にとどまりません。予約システムの最適化、患者一人ひとりに合わせた情報提供、さらには電子カルテやレセコンとの連携による業務全体の効率化を実現し、医療サービスの質そのものを向上させます。 多忙な医療現場で成果を出すには、医療業界特有の要件(セキュリティや専門用語、業務フロー)に対応した製品を選ぶことも不可欠となるでしょう。本記事では、お […]

thumbnail

    VOC分析とは? 顧客の声を売上増へ活かすポイントを解説

    顧客のリアルな声をビジネス改善に活かせていますか?「VOC分析」とは、アンケートや問い合わせ、SNS投稿など、さまざまなチャネルから顧客の声を収集・分析し、サービスや商品力の向上に役立てる手法です。 本記事では、VOC分析の基本から期待できる効果、実践ステップや運用のコツまで解説します。顧客満足度やリピート率の向上、新規開発やマーケティング施策にVOCを活用したい方は、ぜひ参考にしてください。 この1ページでまず理解!CRMの主な機能、メリット/デメリット、選定ポイント|人気・定番・おすすめの製品をチェック VOC分析とは何かVOC分析で期待できる効果VOC分析の進め方VOC分析 […]

    thumbnail

      失敗しないCRMツールの選び方|全53製品から目的・規模別におすすめ製品を厳選比較

      顧客情報がExcelや個人の記憶に頼ったままで、営業の属人化や機会損失に悩んでいませんか? CRM(顧客関係管理)は、そうした課題を解決し、企業の成長を後押しする強力なITツールです。しかし市場には数多くの製品が溢れる今、「結局どれが自社に合うのか分からない」という声も少なくありません。 本記事では、数ある選択肢の中から「自社にとって最適なCRMを見つけ出す」ことを目的に、IT専門メディアの視点から「CRMの基本」から「失敗しない選び方の全ステップ」、「目的別に厳選したおすすめCRM製品」(全53製品/2025年11月時点)までを、1つのストーリーとして分かりやすく解説します。 無料でIT製品 […]

      thumbnail

        販促効果を高めるCRM活用術|おすすめツール5選と成功事例を解説

        「メルマガを一斉配信しているが、思うような成果が出ない」「新規顧客は獲得できても、リピートにつながらない」といった販促活動の課題をお持ちではありませんか。顧客のニーズが多様化する現代において、画一的なアプローチでは顧客の心を掴むことは困難です。そこで重要になるのが、CRM(顧客関係管理)を活用したデータに基づく販促戦略です。 本記事では、なぜ今CRMが販促に必要なのかという背景から、CRMで実現できる具体的なアプローチ、そして自社に最適なツールの選び方までを網羅的に解説します。販促に強いおすすめのCRMツール5選と成功事例も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。 この1ページ […]

        thumbnail

          Excel管理はもう限界? 営業効率を劇的に上げる顧客管理システムのすべて

          「営業担当者によって顧客情報がバラバラ」「Excelでの管理に限界を感じている」——。そんな課題を抱えていませんか。市場が成熟し顧客ニーズが多様化する現代、画一的な営業手法では成果を出すことが難しくなっています。成功の鍵は、顧客一人ひとりの情報を正確に把握し、最適なタイミングでアプローチする「顧客管理」にあります。 本記事では、営業成果を飛躍させる顧客管理の重要性から、具体的な管理項目、Excelと専門ツールの比較、そして導入で失敗しないための選定ポイントまでを網羅的に解説します。強い営業組織へと変革する第一歩を踏み出しましょう。 この1ページでまず理解!CRMの主な機能、メリッ […]

          thumbnail

            カテゴリー関連記事

            関連記事をもっと見る

            この記事と同じカテゴリーの製品

            GENIEE SFA/CRM
            Lark
            Mazrica Target
            神対応 -ホテル・旅館-

            製品をもっと見る