ITセレクト powered by 発注ナビ

経費精算のAI化入門|担当者が知っておくべき機能・ツールを解説

author
ITセレクト編集部
/発注ナビ株式会社

更新

SHARE
X
Facebook
LINE
はてなブックマーク

経費精算をAI化する方法

「毎月の経費精算、いつまで手作業で続けますか?」月末になると大量の領収書と格闘し、入力ミスや規定違反のチェックに追われる経理担当者。一方で、申請者も面倒な入力作業や一時的な立て替えに負担を感じています。このような、長年の課題であった非効率な経費精算業務を、AI(人工知能)が根本から変えようとしています。

本記事では、AI搭載の経費精算システムが持つ具体的な機能から、導入によって得られる本質的なメリット、おすすめ製品、そして自社に最適なシステムを選び抜くためのポイントまで網羅的に解説します。AIの力で経費精算業務を次世代のステージへと引き上げる、その第一歩を踏み出しましょう。

 

この1ページで詳細も理解!勤怠管理システムの主な機能、メリット/デメリット、選定ポイント|人気・定番・おすすめの製品をチェック

なぜ今、経費精算に「AI」が必要なのか?

多くの企業で、経費精算は長らく「手間がかかって当たり前」の業務とされてきました。しかし働き方の多様化や法改正の波が押し寄せる今、従来のアナログな手法は限界を迎えつつあります。

なぜ、これからの経費精算にAIの力が必要不可欠なのでしょうか。その背景には、3つの大きな変化があります。

「守りの経理」から「攻めの経理」へ

限界を迎える従来のアナログな経費精算

紙の領収書を台紙に貼り、Excelの申請書に一件ずつ手入力し、上長がハンコで承認し、経理が目視でチェックする。こうした光景は、今も多くの企業で見られます。

しかし、このプロセスには「入力・確認作業の膨大な時間」「人的ミスの発生」「不正申請のリスク」といった数多くの課題が潜んでいます。特に、従業員規模が拡大するにつれて、経理部門の負担は加速度的に増大。コア業務であるはずの決算や財務分析に充てるべき時間が、単純なチェック作業に奪われてしまうのです。リモートワークの普及は、さらにこの問題を深刻化させました。出社しなければ申請・承認ができない状況は、明らかに時代の流れに逆行しています。

電子帳簿保存法への対応など喫緊の課題

2022年1月に改正された電子帳簿保存法(電帳法)への対応も、企業にとって待ったなしの課題です。特に、電子取引で受け取った請求書や領収書を電子データのまま保存することが義務化され、違反した場合には罰則も想定されます。

電帳法の要件は複雑で、タイムスタンプの付与や検索機能の確保など、手作業だけですべての要件を満たし続けるのは現実的ではありません。

AIを搭載した経費精算システムは、こうした法的要件に標準で対応しているものがほとんどです。法改正のたびに業務フローを見直す手間から解放され、企業はコンプライアンスを確保しつつ、本来の事業活動に集中できるようになります。

「守りの経理」から「攻めの経理」への変革

これからの経理部門に求められるのは、単なる正確な処理業務だけではありません。蓄積されたデータを分析し、コスト削減の提案や経営戦略の意思決定に貢献する「攻めの経理」への変革が期待されています。

しかし、日々のチェックや入力作業に追われていては、データ分析にまで手が回りません。AI経費精算システムは、こうした手作業を自動化することで、経理担当者を単純作業から解放します。

AIによって捻出された時間と、システムによって可視化された正確な経費データを活用し、より付加価値の高い戦略的な業務へとシフトしていく──。AIの導入はそのための強力な武器となるのです。

AI経費精算システムで実現できること

では、具体的にAIは経費精算業務をどのように変えてくれるのでしょうか。AI搭載システムが持つ代表的な5つの機能は、これまで人間が時間と労力をかけて行ってきた作業を、高速かつ正確に代替します。

AIが実現する5つの自動化

AI-OCRによる領収書・請求書の自動データ化

AI-OCR(光学的文字認識)は、AIの画像認識技術を活用して、紙の書類や画像データから文字情報を読み取る機能です。経費精算においては、スマートフォンで撮影した領収書の画像から「日付」「支払先」「金額」といった情報をAIが自動で読み取り、データ化します。

これにより、申請者は面倒な手入力から解放されます。さらに、読み取ったデータはそのまま申請情報として利用できるため、入力ミスも発生しません。交通系ICカードの利用履歴読み取りや、オンラインで購入した際の領収書PDFのアップロードに対応するシステムも多く、あらゆる経費発生シーンで申請の手間を劇的に削減します。

 

詳細を解説!文字認識AI/AI OCRで業務効率化! 機能、メリット、活用のポイントを理解しよう

勘定科目の自動推測と仕訳作業の効率化

経理担当者を特に悩ませる業務が「仕訳」です。どの費用がどの勘定科目に該当するのかを判断し、会計システムに入力する作業は、専門知識と手間を要します。

AI経費精算システムは、過去の膨大な仕訳データを学習することで、支払先の名称や摘要の内容から、自動で適切な勘定科目を推測・提案します。例えば「株式会社ITセレクト/タクシー代」という情報があれば、AIが「旅費交通費」という科目を自動で選択します。これにより、経理担当者の判断業務が大幅に軽減されます。月次決算の早期化にもつながります。

交通費・出張費の経路検索と自動計算

営業担当者などの外出が多い職種で特に手間のかかるのが交通費精算です。訪問先までの経路を調べ、運賃を計算し、1件ずつ入力するのは非常に面倒な作業でした。

多くのAI経費精算システムは、交通費・経路算出アプリと連携しており、出発地と目的地を入力するだけで最適な経路と運賃を自動で計算します。定期区間を自動で控除する機能もあり、申請ミスや不正な請求を防ぐことにも役立ちます。出張申請の際には、交通費だけでなく、宿泊費や日当なども含めて自動計算してくれるため、複雑な出張費精算もスムーズに行えます。

申請内容の不備・規定違反の自動チェック

「交際費の上限を超えている」「必須であるはずの会議名が記載されていない」といった申請の不備や社内規定違反のチェックも、承認者や経理担当者の大きな負担です。差し戻しや確認のやり取りは、双方にとって時間の無駄でした。

AIは、あらかじめ設定された社内規定と申請データを自動で照合し、ルール違反の可能性がある項目を検知してアラートを出すといったことも得意です。

これにより、人間が1件ずつ目視で確認する必要がなくなり、チェック業務の精度とスピードが飛躍的に向上します。承認者はより重要な承認判断に集中でき、ガバナンスの強化にも直結します。

過去データから学習する高度な不正検知

意図的な水増し請求やカラ出張といった不正な経費申請は、企業にとって看過できないリスクです。しかし、巧妙な不正を人間の目だけで見抜くことには限界があります。

AIは、全従業員の過去の申請パターンや傾向を学習・分析することで、「いつもより交通費が高額」「通常利用しない店舗での接待」といった異常なパターンを検知します。

特定の個人だけでなく、部署単位やプロジェクト単位での経費利用の傾向も分析できるため、組織的な不正の早期発見にも繋がる可能性があります。これは、従来のシステムにはなかった、AIならではの高度な機能と言えるでしょう。

 

併せてこちらもチェック!業務用「AIツール」でできること メリット/デメリット、選定ポイント、価格|人気・定番・おすすめ製品まとめ

AI経費精算システムの導入で得られる6つのメリット

AIの導入は単なる作業の自動化に留まりません。申請者から経営層まで、企業に関わるすべての人に大きなメリットをもたらし、組織全体の生産性を向上させます。ここでは代表的な6つのメリットを具体的に見ていきましょう。

AI導入で得られる6つのコアメリット

申請者・承認者の入力・確認作業を大幅に削減できる

最大のメリットは、現場の従業員が経費精算というノンコア業務に費やす時間を劇的に削減できる点です。

例えば、これまで月に1時間かかっていた申請作業が、領収書の撮影と数回のタップだけで完了するようになれば、その時間を本来の営業活動や企画業務に充てられます。具体的には、AI-OCRによる自動入力や交通費の自動計算機能により、申請者の作業時間は80%以上削減されるという調査結果もあります。承認者も、システムが規定違反を自動チェックしてくれるため、スマートフォンで出先からでも安心して承認作業を進めることが可能となります。

経理担当者の目視チェックと手作業を撲滅できる

経理担当者にとってAIの導入と活用はまさに革新といえます。大量の紙の領収書と申請書を1枚ずつ突き合わせ、金額や内容、規定違反がないかを目視で確認する作業は、多大な集中力と時間を要する上に、心理的な負担も大きいものでした。

そこでAIが申請内容の一次チェックを担い、仕訳まで自動で行うわけです。経理担当者は一気に面倒な確認・修正作業から解放されます。その結果、月末の繁忙期でも残業時間を大幅に削減でき、より専門性が求められる財務分析や資金繰り計画といった戦略的な業務に集中できる環境が整います。

ペーパーレス化を促進し、リモートワークに対応できる

紙の領収書や申請書を前提とした旧来の業務フローは、リモートワークや多様な働き方を阻害する大きな要因です。

経費精算のためだけに出社が必要な状況は、従業員の生産性を著しく低下させます。AI経費精算システムを導入し、スマートフォンでの申請・承認が完結するようになれば、完全なペーパーレス化が実現します。オフィスに書類を保管する必要もなくなり、保管スペースや管理コストの削減にも繋がります。これにより、場所を選ばない柔軟な働き方を推進し、企業全体のDXを加速させることができます。

人的ミスを防ぎ、ガバナンスを強化できる

どれだけ注意深く作業しても、人が介在する以上、入力ミスや確認漏れといったヒューマンエラーを完全になくすことは困難です。これらのミスは、手戻りを発生させるだけでなく、時には税務上のリスクに繋がる可能性も否定できません。

AIによる自動化は、こうした人的ミスを根本から排除します。さらに、社内規定に基づいた自動チェックや、AIによる不正パターンの検知機能は、内部統制、いわゆるコーポレート・ガバナンスを強化する上で極めて有効です。公平で透明性の高い経費精算プロセスを構築することは、従業員のコンプライアンス意識向上にもつながります。

電子帳簿保存法の要件をスムーズに満たせる

前述の通り、電子帳簿保存法への対応はすべての企業にとって重要な経営課題です。多くのクラウド型AI経費精算システムは、この法律が定める「真実性の確保」と「可視性の確保」の要件を満たす機能を標準搭載しています。

例えば、タイムスタンプの自動付与や、取引年月日・金額・取引先で検索できる機能などがそれに当たります。自社で一から法対応の体制を構築するのに比べ、システムを導入する方がはるかに低コストかつ確実に要件を満たすことが可能といえます。後の法改正にもシステム側がアップデートで対応してくれるため、常に安心して運用を続けられます。

 

おすすめ中小企業のための「電子帳簿保存法」対応方法

蓄積された経費データを経営分析に活用できる

経費精算システムに蓄積されるデータは単なる精算の記録ではありません。それは「誰が」「いつ」「何に」「いくら使ったか」という企業の経済活動を示す貴重な情報資産です。

AI経費精算システムを使えば、これらのデータがリアルタイムで、かつ正確にデジタル化されます。例えば、「どの部署で出張費が増加しているか」「プロジェクトごとのコストは予算内に収まっているか」といった分析が容易に行えます。これにより、経営層はデータに基づいた迅速な意思決定や、より効果的なコスト削減策の立案が可能になるのです。

失敗しないAI経費精算システムの選定ポイント

AIの活用も踏まえた経費精算システムの導入効果を最大化するには、やはり自社の課題や運用フローに合った製品を選ぶことが不可欠となるでしょう。多機能な製品が必ずしも最適とは限りません。ここでは、比較検討の際に必ず確認すべき5つの重要なポイントを解説します。

企業規模・タイプ別の選定優先度(参考)

AI-OCRの読取り精度と対応範囲

AI-OCRはシステムの核となる機能です。その性能は実は製品によって差があります。特に、手書きの領収書や、少しフォーマットが複雑な請求書などをどれだけ正確に読み取れるかは、業務効率に直結します。

候補とした製品に無料トライアルやデモ版があれば、遠慮なく試用しましょう。実際に自社でよく利用する領収書のタイプをいくつか読み取らせてみて、その精度を比較検証することが重要です。

また、レシートだけでなく、請求書や納品書など、経費精算で扱う書類の種類に幅広く対応しているかも確認しましょう。

自社の規定に合わせたチェック機能の柔軟性

経費に関する社内規定は企業によって様々です。「役職ごとに交際費の上限が違う」「プロジェクトによって利用できる交通手段が異なる」など、独自のルールが存在することも少なくありません。

そこで、導入を検討しているシステムが「こうした自社の複雑な規定に合わせて、チェックロジックを柔軟に設定できるか」の観点のチェックがとても需要です。設定の自由度が低いと、結局システムのアラートとは別に人間が確認する作業が発生し、導入効果が半減してしまいます。どこまで細かく設定できるか、デモなどで具体的に確認しましょう。

会計システムやその他ツールとの連携性

経費精算システムは単体で完結するものではありません。最終的には会計システムにデータが連携され、財務諸表が作成されます。

そのため、現在利用している会計システムとスムーズにデータ連携できるかは必ず確認が必要です。CSVでの出力だけでなく、API連携に対応していれば、ボタン1つで、あるいは自動的に仕訳データを連携でき、経理の作業をさらに効率化できます。

併せて、勤怠管理システムやチャット/グループウェアなど、他の業務システムとも柔軟に連携できる製品を選ぶと、さらなる広範囲な業務改善が期待できます。

スマートフォンでの操作性・UIの分かりやすさ

経費精算システムは、経理担当者だけでなく全従業員が利用するツールです。そのため、ITに不慣れな人でも直感的に操作できる、分かりやすいUI(ユーザーインターフェース)であることが極めて重要です。

特に昨今は、外出先からスマートフォンで申請/承認するニーズが増えています。スマホアプリの操作性も念入りにチェックしましょう。文字の大きさ、ボタンの配置、画面遷移のスムーズさなど、実際に触ってみてストレスを感じないかを確認することが、導入後のスムーズな定着につながります。

電子帳簿保存法への対応レベルとサポート体制

ほとんどのシステムが電帳法への対応を謳っていますが、その対応レベルは一様ではありません。それをより確認する手段として、JIIMA(日本文書情報マネジメント協会)の認証を取得しているかどうか、などは判断基準の1つになります。

また、法改正は今後も行われる可能性があります。その際に「迅速なアップデート対応が期待できるか」「不明点があった場合に気軽に相談できるサポート体制が整っているか」も重要な選定ポイントです。導入時の設定支援や、従業員向けの説明会の実施など、ベンダーのサポート内容も比較検討しましょう。

 

おすすめSaaS導入前に考慮しておくべき3つの基本ポイント SaaS導入前に考慮しておくべき3つのポイント

 

中小企業/製造業のSaaS導入事例と成功のポイント

【弁当デリバリープラットフォーム事業】IT・システム部門に頼れない状況、業務部門自らが挑んだSaaS発注システム計画の適正解

デリバリー弁当を日々全国約8万食提供するプラットフォーム/サービス事業の成長企業では、万全に構築されたプラットフォームの基幹システムとは別に、内部用である一部行程のシステム化が手つかずで、手作業によるExcel管理の限界、食材欠品や顧客クレーム対応に追われる状況を大きな課題としていました。しかし社内IT・システム部門への依頼は余力、時間的猶予がなく実現困難。八方塞がりの中で“事業・業務部門が率先するDX・システム化“を実現できたその方法とは?

導入事例:全国8万食、弁当デリバリーの成長企業が求めた複雑な発注システム計画の適正解導入事例「もう限界だったExcel管理」全国8万食、弁当デリバリーの成長企業が求めた発注システム計画の適正解とは?

【製造業】長年続いた「FAXとハンコ文化」と古い稟議・承認フロー体制を、クラウド型ワークフローシステムで一気に刷新

“PPバンド”などで知られる老舗の梱包資材メーカーでは、長年「FAXとハンコ」によるアナログな業務体制が残っており「稟議承認」のフローも2週間以上、さらに承認漏れや非効率が日常化していました。「こんな旧時代の行程ではもう無理だ」──総務部門が率先して改革を進め、わずか3カ月程度で刷新に成功したその手法とIT製品とは? 同社が選定したクラウド/SaaS型ワークフローシステムによる成果とポイント、システム選定計画の裏側を紹介します。

導入事例-老舗メーカーが挑んだワークフローDX計画の裏側導入事例承認時間10分の1に 老舗メーカーの“ハンコ文化”をわずか3カ月で変革したワークフローDX計画の裏側

【建機の整備・レンタル】創業70年の老舗企業が、これまでの人依存・紙ベースの業務フローを廃しデジタル型に刷新

創業70年超の歴史を持つ建機サービス企業では、経費精算をはじめとする紙ベースの業務や長年続くアナログ型の承認ワークフローに課題を抱えていました。新技術に対する現場の抵抗感やアナログな慣習をなかなか脱却できず、業務効率化が進みにくい状況が続いていたのです。法令改正(インボイス制度)への対応を契機に、まずはSaaSでのスモールスタートが可能な経費精算領域からデジタル化を推進。SaaSのメリットを活かし、業務効率改善と法令対応を約1カ月の短期間で実現しました。

創業70年、建機の老舗企業がたった1カ月で経費精算システムの導入を実現した「スピード感」の理由導入事例創業70年、建機の老舗企業がたった1カ月で経費精算システムの導入を実現した「スピード感」の理由

【スノボスクール】季節限定アルバイトスタッフ管理を効率化し、以後のデジタル化につなぐ一手に

シーズンによってスタッフ数が大きく変動するスノボスクールでは、従来の紙ベースのタイムカードでは休暇管理や給与計算の工程に混乱が生じがちでした。また、季節スタッフはスクールのインストラクターとしての役割もあり、通常勤務時とレッスン時で給与体系が複数混在することも手動工程では多大な手間がかかり、ミスが発生する可能性もある大きな要因となっていました。勤怠管理システムによるデジタル化(DX)によってまず労務管理の多大な手間とコストを軽減し、今後スクール運営をより効率化・高度化する一手として成果をあげました。

導入事例人気スノボスクールが悩んだ労務人事管理 複雑だった課題をすっきり解消した一手とは

【観光地の飲食店】給与形態が異なり複数店舗もまたぐアルバイトスタッフの複雑な勤怠管理を効率化

観光地で複数の店舗を抱え、アルバイト/正社員の混在だけでなく、勤務場所に応じて1人のスタッフ単位でも給与形態が異なる、かなり複雑な労務管理のケースです。従来は紙タイムカードを集約し、月末にまとめて担当者の手作業と目検でExcel計算しており、これだけで数日かかりきりとなる工程で運用していました。勤怠管理システムを導入したことで手作業、アナログ作業の工程がほぼなくなり、勤怠状況の把握から集計、給与計算までほぼ自動、かつリアルタイムに実施できるようになりました。担当者の負荷が大幅に軽減され、スタッフへの給与支払時短にもつながった事例です。

導入事例面倒すぎる手作業を一気に解消 門司港の「行列ができる飲食店」が導入した勤怠管理システムの成果とその理由

【比較】AI機能に強みを持つ経費精算システム5選

ここでは特にAI機能に強みを持ち、多くの企業で導入実績のある代表的な経費精算システムを5つ厳選してご紹介します。自社の課題と照らし合わせながら、あなたの会社にとって最適なシステムを見つけるための参考にしてください。(製品名abcあいうえお順/2025年10月時点)

このほかにもおすすめの製品があります。搭載機能や特徴、評価/口コミ数などで絞り込み/並べかえができる「おすすめ経費精算システム一覧&検索&比較コーナー」をぜひお試しください。またITセレクトでは、IT製品・サービス選定に詳しい専門スタッフに聞ける「ITセレクトのコンシェルジュ相談サービス(無料)」も用意しています。こちらもぜひご活用ください!

Concur Expense

logo

Concur Expense

株式会社コンカー

3.8

260

  • 中堅中小向け「Standard」版なら業界最安水準
  • 電子帳簿保存法の規制緩和をリードしてきた知見を生かしたサポート体制
  • 直感的で分かりやすいユーザーインターフェース

製品詳細を見る

 

  • 概要: 世界シェアの高い出張・経費管理クラウドサービス。AI-OCR機能「ExpenseIt」による領収書の自動読み取りや、全世界の経費利用データに基づく高度な不正検知機能が特徴。
  • 選定理由: グローバル基準の高度なガバナンスを求める大企業や海外拠点を持つ企業に適する。複雑な規定や承認フローにも柔軟に対応でき、企業の成長に合わせて拡張していけるスケーラビリティも魅力。

freee支出管理 経費精算Plus

logo
  • 入力作業を極力ゼロに・チェック業務を最小化
  • データやマスタのシームレス連携で、経理担当者の業務効率化
  • 毎月の請求は使った分だけ!必要のないIDの購入必要なし

製品詳細を見る

 

  • 概要: 「freee会計」をはじめ、freeeシリーズとのシームレスな連携が最大の特徴。領収書の自動読み取りから仕訳、振込まで、経費精算に関わる一連のプロセスをfreee上で完結できる。
  • 選定理由: すでにfreee会計を導入している、あるいは導入を検討している企業にとっては第一候補となる。会計データとの連携の手間を完全になくし、バックオフィス業務の圧倒的な効率化を実現。

manage

logo

manage(マネージ)

株式会社COEL

4

79

  • 【業務に合わせて選べる】広範囲な業務を網羅する豊富なアプリを1つからご導入可能!
  • 【入り口ひとつで業務完了】ひとつの画面で全アプリの申請・承認作業を完了!
  • 【他システムとデータがつながる】ERPやkintoneなどのシステムと柔軟に連携!

製品詳細を見る

 

  • 概要: 経費精算だけでなく、稟議申請や勤怠管理など、バックオフィス業務を幅広くカバーするクラウドERP。AI-OCRによる領収書読取りはもちろん、ワークフロー全体での効率化を目指せるのが強み。
  • 選定理由: 経費精算を起点として、バックオフィス全体のDXを推進したいと考えている企業向け。複数のシステムを導入する手間やコストを抑え、情報を一元管理したい場合に有力な選択肢となる。

ジンジャー経費

logo

ジンジャー経費

jinjer株式会社

3.6

8

  • 経費精算の面倒を電子化で解決
  • ミスが起きないため確認作業は最小限
  • 経費処理の自動化で時間と手間を削減

製品詳細を見る

 

  • 概要: 勤怠管理や人事管理など、同シリーズの他サービスと連携できる人事労務管理システム。AI-OCRによる自動入力・仕訳機能を搭載し、シンプルな操作性、ジンジャーシリーズ間の連携性などが特徴。
  • 定理由: 経費精算だけでなく、人事労務領域全体のデータを連携させて管理したい企業に適する機能に強み。コスト感や今後の拡張性ととともに、初めてクラウド型の経費精算システムを導入する中小企業にも向く。

ビズバンスJTB経費精算

logo

JTBの経費精算・出張管理ソリューション
ビズバンスJTB経費精算

株式会社JTBビジネストラベルソリューションズ

4

14

  • 旅費精算を大幅に効率化する出張手配&実績データ連携機能
  • 効率的な運用をかなえるためのシステムの柔軟性&導入サポート
  • シリーズ累計800社100万ユーザ以上の導入実績

製品詳細を見る

  • 概要: JTBグループが提供する経費精算システムで、特に出張関連の精算に強みを持つ。AI-OCRによる領収書読取りに加え、JTBの出張手配サービスとの連携で手配から精算までをまとめて効率化できる。
  • 選定理由: 出張が多い企業や出張手配と経費精算の二重管理に課題を感じている企業に向く。特に、法人向け出張管理サービス(BTM)と組み合わせることで、コスト削減とガバナンス強化を両立することも可能。

併せてチェック!【2025年上期版】「経費精算システム」ユーザー満足度ランキング TOP10|口コミ評価

AI活用で経費精算業務を次世代のステージへ

本記事では、AIを搭載した経費精算システムがもたらす機能的な価値から、企業経営に与える戦略的なメリット、そして失敗しないための選定ポイントまでを解説しました。

AIの導入は、単に「経費精算が楽になる」という局所的な改善に留まりません。それは従業員を単純作業から解放し、より創造的な仕事に集中させるための経営戦略であり、企業の生産性を根底から引き上げるためのDXの重要な一歩です。

今回ご紹介したツールや選定ポイントを参考に、ぜひ自社に最適なAI経費精算システムを見つけ、次世代の業務改革を実現してください。まずは気になる製品の資料請求や無料トライアルから始めてみてはいかがでしょうか。

もし「自社に合うIT製品・サービスが分からない」「どう探せばよいのか分からない」とお困りでしたら、あるいは「おすすめ製品・ベンダーを紹介してほしい」「詳しい人に相談したい」のような希望がありましたら、適切なIT製品・サービス選定に詳しいIT専門スタッフに聞ける・相談できるITセレクトのコンシェルジュ相談サービスを用意しています。ぜひご利用ください。(無料です!)

無料でIT製品選びをお手伝いします

ITセレクトはビジネスマッチングサービスの発注ナビと連携し、

IT製品探しのご相談・ご紹介を無料で行うコンシェルジュサービスを提供しています。

▼早速コンシェルジュ相談を申し込む

専門スタッフへ相談

会社名必須
お名前必須
部署名必須
日中つながる電話番号必須
メールアドレス必須
ご質問・ご要望等任意

専門スタッフへのご要望を記載ください(例:2ヶ月後までに勤怠管理システムを導入したい 等)

ご確認事項

  • ご登録いただいた情報は、発注ナビ株式会社(以下「発注ナビ」といいます)が取得いたします。
  • 案件の詳細をお伺いするため、発注ナビよりご連絡差し上げる場合があります。

お申込みには、発注ナビ株式会社の「利用規約」「個人情報の取り扱い」及び発注ナビからのメール受信への同意が必要です。

経費精算のAI化入門|担当者が知っておくべき機能・ツールを解説

「毎月の経費精算、いつまで手作業で続けますか?」月末になると大量の領収書と格闘し、入力ミスや規定違反のチェックに追われる経理担当者。一方で、申請者も面倒な入力作業や一時的な立て替えに負担を感じています。このような、長年の課題であった非効率な経費精算業務を、AI(人工知能)が根本から変えようとしています。 本記事では、AI搭載の経費精算システムが持つ具体的な機能から、導入によって得られる本質的なメリット、おすすめ製品、そして自社に最適なシステムを選び抜くためのポイントまで網羅的に解説します。AIの力で経費精算業務を次世代のステージへと引き上げる、その第一歩を踏み出しましょう。 この […]

thumbnail

    経費精算ルールを作る上で迷わないためのポイントを解説

    経費精算ルールは企業の財務健全性を支える重要な基盤です。しかし、多くの企業では「申請内容のバラつき」「不正やミスの発生」「申請の遅延」といった課題に直面しています。本記事では、効果的な経費精算ルールの作り方から、交通費・出張費・交際費などの科目別のポイント、さらに2024年4月以降の税制改正に対応した最新事情まで、実務に役立つ知識を詳しく解説します。 この1ページで詳細も理解!勤怠管理システムの主な機能、メリット/デメリット、選定ポイント|人気・定番・おすすめの製品をチェック 経費精算ルールとは?経費精算ルールで押さえるべき項目科目ごとに押さえておきたいルール経費精算ルールの運用 […]

    thumbnail

      経費精算を効率化するには? 業務改革のために知っておきたい実践ポイント

      経費精算を効率化したいと思っても、手作業や紙の書類を使った申請、複雑な承認フローなど、現場ではさまざまな悩みが出てきます。毎月の締め切り前に申請が集中したり、ミスが多発して担当者の負担が大きくなったり、領収書の管理が煩雑になったりと、日常業務のなかで困ることが多いものです。 この記事では、そんな経費精算にまつわる課題を整理しながら、効率化のための実践的なポイントや、具体的なシステム導入の方法について分かりやすく紹介します。 この1ページで解決!「経費精算システム」の主な機能、メリット・デメリット、製品選定のポイントを分かりやすく解説 経費精算の現場でよくある課題経費精算を効率化す […]

      thumbnail

        経費精算システムおすすめ15選|コスパと機能を課題別・目的別に徹底比較

        経費精算システムとは、交通費や出張費、交際費など、業務にかかわる経費の申請・承認・精算・会計処理を一元管理できるITツールです。従来は手書きやExcelで行われていた精算業務をクラウド上で効率化し、作業負担の軽減や不正防止、内部統制の強化に貢献します。 本記事では、経費精算システムの主な機能と種類、選ぶポイントなどについて解説します。併せておすすめの経費精算システム/製品(全15製品/2025年3月時点)も一緒に紹介します。ぜひ参考にしてください。 機能で比較「経費精算システム」おすすめ製品一覧 無料でIT製品選びをお手伝いします 経費精算システム製品の 資料を一括ダウンロード 製品探しを依頼 […]

        thumbnail

          中小企業のための交通費精算と電子帳簿保存法対応|経費精算システムの選び方と対応の進め方を分かりやすく解説

          電子帳簿保存法とともに、これまでアナログで大丈夫だった交通費精算も「デジタル化対応」が企業に求められる時代となりました。特に中小企業においては、経営者や管理部門責任者が直接この対応を判断・推進するケースが多く、対応遅れが経営リスクに直結することも危惧されます。 本記事では「何をしなければいけないのか」「少ない手数とコストで対応するにはどうすればよいか」といった視点から、中小企業の交通費精算に関わる電子帳簿保存法対応のポイントを端的に解説します。厳選おすすめ製品リストも併せてどうぞ! 機能で比較「経費精算システム」おすすめ製品一覧 ITセレクトのコンシェルジュ相談サービス 無料でIT製品選びをお […]

          thumbnail

            カテゴリー関連記事

            関連記事をもっと見る

            この記事と同じカテゴリーの製品

            ジンジャー経費
            dbActable
            manage(マネージ)

            製品をもっと見る