
「紙やExcelでの稟議書や申請書の回覧に時間がかかり、承認がどこで止まっているか分からない」「自社に合うワークフローシステムを探しているが、製品が多すぎて比較検討が難しい」……。このような課題を抱えていませんか?ワークフローシステムの導入は、申請・承認業務の効率化やペーパーレス化を実現し、企業の生産性を大きく向上させる第一歩です。
この記事では、ITセレクトが厳選した最新のワークフローシステム14製品を徹底比較。中小企業/大企業向けといった規模別、そして「コスト削減」「Excel連携」といった目的別に、あなた会社の課題をスマートに解決する製品、選び方や導入メリットを詳しく解説します。ぜひ一緒に「効率化」「迅速化」「最適化」を図っていきましょう!
機能で比較「ワークフローシステム」おすすめ製品一覧
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ワークフローシステム おすすめ14製品 比較一覧表
まずは、今回ご紹介する14製品について「料金・プラン」と「搭載機能」の2つの軸で比較してみましょう。自社の予算や規模、そして必要とする機能が搭載されているかを確認していきましょう。(主機能別に製品名abcあいうえお順・以下同/2025年7月時点)
料金・プラン比較表
| 製品名(クリックで詳細へ) |
主機能 |
初期費用 |
月額料金 |
無料プラン |
無料トライアル |
主な対象企業規模 |
| AgileWorks |
ワークフローシステム |
(要問い合わせ) |
(要問い合わせ) |
─ |
○ |
中堅~大企業 |
| kickflow |
ワークフローシステム |
(要問い合わせ) |
(要問い合わせ) |
─ |
○ |
中堅~大企業 |
| SmartDB |
ワークフローシステム |
(要問い合わせ) |
(要問い合わせ) |
─ |
○ |
大企業 |
| X-point Cloud |
ワークフローシステム |
0円 |
月500円/ユーザー |
─ |
○ |
中小~大企業 |
| 業務デザイナー |
ワークフローシステム |
(要問い合わせ) |
(要問い合わせ) |
─ |
─ |
中小~大企業 |
| クラウドワークフロー「FLOW+」 |
ワークフローシステム |
(要問い合わせ) |
月200円/ユーザー |
─ |
─ |
中小~大企業 |
| ジンジャーワークフロー |
ワークフローシステム |
(要問い合わせ) |
月300円/ ユーザー |
─ |
○ |
中小~大企業 |
| つながるワークス |
ワークフローシステム |
(要問い合わせ) |
(要問い合わせ) |
─ |
○ |
中小企業 |
| デジロー |
ワークフローシステム |
0円 |
スタンダード:月800円/ユーザー |
○ |
─ |
中小企業 |
| ワークフローEX |
ワークフローシステム |
100000円 |
月500円/ユーザー |
─ |
○ |
中小~大企業 |
| asmana |
工数管理ツール |
─ |
(要問い合わせ) |
─ |
○ |
中小企業 |
| manage |
勤怠管理システム |
(要問い合わせ) |
manage ワークフロー:月500円/ユーザー |
─ |
○ |
中小企業 |
| スマレジ・タイムカード |
勤怠管理システム |
0円 |
プレミアム:月2420円(10人まで) |
○ |
○ |
中小企業 |
| ダッシュコム |
ローコード・ノーコード開発ツール |
0円~ |
ベーシック:月23750円(5人まで) |
─ |
○ |
中小企業 |
搭載機能 比較表
| 製品名 |
申請・承認プロセス管理 |
高度な承認フロー設計 |
通知・リマインダー |
申請テンプレート |
アクセス権限管理 |
モバイル
対応 |
外部システム連携 |
ログ・監査機能 |
| AgileWorks |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
| kickflow |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
| SmartDB |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
| X-point Cloud |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
| 業務デザイナー |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
| クラウドワークフロー「FLOW+」 |
○ |
○ |
○ |
─ |
○ |
○ |
─
(調査中) |
─
(調査中) |
| ジンジャーワークフロー |
○ |
○ |
○ |
○ |
○
(シリーズ内機能) |
○ |
○ |
○ |
| つながるワークス |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
| デジロー |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
─ |
─ |
| ワークフローEX |
○ |
○ |
○ |
─
(調査中) |
○ |
○ |
─
(調査中) |
─
(調査中) |
| asmana |
○ |
○ |
─
(調査中) |
─
(調査中) |
─
(調査中) |
─
(調査中) |
○
(調査中) |
○
(調査中) |
| manage |
○ |
─ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
─ |
| スマレジ・タイムカード |
○ |
─ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
─
(調査中) |
| ダッシュコム |
○ |
○ |
○
(設計により) |
○
(設計により) |
○
(設計により) |
○
(設計により) |
○ |
○ |
※2025年7月時点のITセレクト製品データベース情報より
※最新情報は各サービスの公式情報等も参照のうえ活用ください |
この1ページで解決!ワークフローシステムの主な機能、メリット/デメリット、選定ポイントを徹底解説

【目的・課題で選ぶ】おすすめワークフローシステム
ワークフローシステムを選ぶ際は、「自社の何を解決したいのか」という目的を明確にすることが重要です。ここでは、よくある4つの目的別に最適なシステムをご紹介します。自社の最優先課題に合致する製品からチェックしてみてください。
コストを抑えて迅速に導入したい企業向け
対象製品:クラウドワークフロー「FLOW+」、ジンジャーワークフロー、X-point Cloudなど
初期費用無料や低価格の月額プランを提供する製品は、導入コストを抑えたい中小企業や、まずは一部門でスモールスタートしたい企業に最適です。無料プランや長期の無料トライアルを活用し、費用対効果をじっくり見極めることが成功の鍵となります。
今まで使っていたExcel帳票をそのまま活用したい企業向け
対象製品:X-point Cloud、つながるワークス、ワークフローEXなど
長年使っていたExcelなどの申請書フォーマットをそのままシステムに取り込める/活用できる製品は、現場の抵抗が少なく、スムーズな移行を実現します。入力画面の見た目が変わらないため、社員への教育コストを最小限に抑え、導入後すぐに業務効率化の効果を実感できるでしょう。
会計ソフトやグループウェアなど多様な外部システムと連携したい企業向け
対象製品:kickflow、SmartDB、ジンジャーワークフローなど
API連携機能が充実している製品を選べば、会計ソフトや勤怠管理システム、チャットツールなど、既存の多様なシステムとデータをシームレスに連携できます。二重入力の手間を削減し、バックオフィス業務全体の生産性を飛躍的に向上させることが可能です。
複雑な承認フローに対応し、内部統制・セキュリティを強化したい大企業向け
対象製品:AgileWorks、SmartDB、kickflowなど
組織改編や人事異動が頻繁に発生する大企業では、複雑な承認ルートにも柔軟に対応できるカスタマイズ性が不可欠です。詳細な権限設定や監査ログ機能が充実した製品を選ぶことで、厳格な内部統制やセキュリティ要件にも対応でき、企業のコンプライアンス強化に貢献します。
【企業規模で選ぶ】おすすめワークフローシステム
企業の規模によって、求められる機能や運用体制は異なります。ここでは、中小企業と大企業、それぞれにおすすめのシステムをご紹介します。自社の組織規模に合った製品を選ぶことで、導入後のミスマッチを防ぎましょう。
シンプルで使いやすい! 中小企業に向くおすすめのワークフローシステム
対象製品:つながるワークス、デジローなど
中小企業では、IT専門の担当者がいないケースも少なくありません。そのため、マニュアルを見なくても直感的に操作できるシンプルなUIの製品がおすすめです。必要な機能に絞られている分、価格が手頃な製品が多く、導入のハードルが低いのも魅力です。
複雑な組織・承認フローに対応! 多くの企業におすすめのワークフローシステム
対象製品:AgileWorks、kickflow、SmartDBなど
数千人規模の従業員を抱える大企業では、部門をまたがる複雑な承認フローや、グループ会社を横断した決裁プロセスが求められます。オンプレミス版も選択できる製品や、高度なカスタマイズが可能な製品、強固なセキュリティ基盤を持つ製品が選定のポイントになります。
関連経費精算ワークフローを最適化する
ワークフローシステム おすすめ14選を徹底解説
ここからは、ご紹介した14のワークフローシステムについて、それぞれの機能、特徴、料金プランを詳しく解説します。比較一覧表や目的別のおすすめで気になった製品について、理解を深めていきましょう。
AgileWorks
株式会社エイトレッドが提供する、大企業向けのワークフローシステム。「X-point Cloud」で培ったノウハウを活かし、より複雑な組織構造や承認フローに特化した機能を搭載。グループ全体の内部統制強化を実現します。クラウド版とパッケージ(オンプレミス)版を選択可能です。
主な機能と特徴
- 頻繁な組織改編や大規模な人事異動に追従できる、高度な組織管理機能
- グループ会社をまたがる承認フローや、複雑な条件分岐にも柔軟に対応
- 多言語対応やグローバルな拠点管理にも対応
料金プラン
- 初期費用:(要問い合わせ)
- 月額費用:(要問い合わせ)
こんな企業におすすめ
- 従業員数1000人規模以上の企業
- グループ全体のガバナンスを強化したい企業
- 厳格な内部統制やセキュリティ要件を持つ企業
kickflow
株式会社kickflowが提供する、中堅・大企業向けのクラウドワークフローシステム。「エンタープライズクオリティを、驚くほどシンプルに」をコンセプトに、高度な機能と洗練されたUIを両立しています。
主な機能と特徴
- シンプルでモダンなUIで、誰でも直感的に利用可能
- SlackやTeams、freee会計など、多数の外部サービスと標準連携
- 人事マスタと連携し、組織改編や人事異動に自動で対応
料金プラン
- 初期費用:(要問い合わせ)
- 月額費用:(要問い合わせ)
こんな企業におすすめ
- デザイン性や操作性を重視する企業
- SaaS中心のシステム環境を構築している成長企業
- 頻繁に組織変更が発生する中堅・大企業
SmartDB
株式会社ドリーム・アーツが提供する、大企業向け業務デジタル化クラウド。ワークフロー機能とWebデータベース機能を融合させ、単なる申請・承認業務だけでなく、あらゆる業務プロセスのデジタル化を実現します。
主な機能と特徴
- ノーコード・ローコードで複雑な業務アプリケーションを開発可能
- 文書管理機能も搭載し、申請から保管までを一元管理
- 数万人規模での利用実績が多数あり、大規模運用でも安心
料金プラン
- 初期費用:(要問い合わせ)
- 月額費用:(要問い合わせ)
こんな企業におすすめ
- 全社的なDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進したい大企業
- ワークフロー以外の業務もまとめてデジタル化したい企業
- 文書管理も効率化したい企業
X-point Cloud
株式会社エイトレッドが提供する、国内導入実績No.1を誇るクラウド型ワークフローシステム。紙の書類のような見た目の入力フォームが特徴で、現場の担当者が抵抗なく電子化へ移行できると評判です。
主な機能と特徴
- ExcelやWordで作成した既存の申請書をそのままフォームとして活用可能
- マウス操作で直感的に承認ルートを設計できる
- 豊富なAPI連携で、様々な外部システムと接続
料金プラン
こんな企業におすすめ
- 紙やExcelでの申請業務からスムーズに移行したい企業
- PC操作に不慣れな従業員が多い企業
- 幅広い業種・規模の企業
業務デザイナー
株式会社ユニオンシンクが提供する、ノーコード開発ツール。その機能の一つとして、ワークフローの設計・運用が可能で、企業の業務プロセス全体をデザインできます。
主な機能と特徴
- ドラッグ&ドロップの簡単操作で業務フローを可視化・設計
- ワークフローだけでなく、顧客管理やプロジェクト管理など様々な業務アプリを作成可能
- 多言語対応でグローバルな利用にも対応
料金プラン
- 初期費用:(要問い合わせ)
- 月額費用:(要問い合わせ)
こんな企業におすすめ
- 自社の業務に合わせてシステムを細かくカスタマイズしたい企業
- ワークフロー以外の業務も内製でシステム化したい企業
- 海外拠点を持つ企業
クラウドワークフロー「FLOW+」
カコムス株式会社が提供するクラウド型ワークフローシステム。使いやすさと柔軟な連携性を両立しており、幅広い企業規模に対応します。
主な機能と特徴
- Excelで作成した帳票をそのまま申請フォームにできる
- パズル感覚で直感的に承認ルートを設定可能
- kintoneやMicrosoft 365など、主要なグループウェアとシームレスに連携
料金プラン
- 初期費用:(要問い合わせ)
- 月額費用:月200円/ユーザー
こんな企業におすすめ
- Excel資産を有効活用したい企業
- kintoneなどのグループウェアを既に利用している企業
- 導入から運用まで手厚いサポートを希望する企業
ジンジャーワークフロー
jinjer株式会社が提供する、バックオフィス向けクラウドサービス「ジンジャー」シリーズのワークフローシステム。人事管理や勤怠、経費精算など、他のジンジャーシリーズと連携することで、バックオフィス業務全体を効率化します。
主な機能と特徴
- ジンジャーシリーズの従業員マスタと自動連携
- スマホアプリでいつでもどこでも申請・承認が可能
- シンプルな料金体系で、コストパフォーマンスが高い
料金プラン
- 初期費用:要相談
- 月額費用:月300円/ ユーザー
こんな企業におすすめ
- 「ジンジャー」シリーズを既に利用している、または導入を検討している企業
- 人事・労務・経理のデータを一元管理したい企業
- コストを抑えつつ多機能なシステムを導入したい企業
つながるワークス
株式会社J&Cカンパニーが提供する、中小企業向けのクラウド型ワークフローサービス。その名の通り、社内だけでなく、社外の取引先との受発注業務なども電子化できるのが特徴です。
主な機能と特徴
- Excelの申請書をそのままWebフォーム化できる
- 社外のユーザーを招待し、共同で利用することが可能
- 電子帳簿保存法に対応し、書類のペーパーレス化を促進
料金プラン
- 初期費用:(要問い合わせ)
- 月額費用:(要問い合わせ)
こんな企業におすすめ
- 取引先との書類のやり取りを効率化したい中小企業
- 受発注業務のデジタル化を検討している企業
- 電子帳簿保存法への対応を進めたい企業
デジロー
株式会社RITが提供する、中小企業やチーム向けの稟議・回覧システム。ユーザー単位の課金で、手軽にペーパーレス化を始められるのが魅力です。
主な機能と特徴
- 稟議書や回覧など、社内承認に特化したシンプルな機能
- SlackやLINE WORKSと連携し、スマホからでも手軽に承認可能
- 最短1分でアカウント登録が完了し、すぐに利用を開始できる
料金プラン
- 初期費用:0円
- スタンダード:月800円/ユーザー
こんな企業におすすめ
- まずは稟議や回覧だけでも電子化したい企業
- 少人数のチームや部門でスモールスタートしたい場合
- チャットツール中心のコミュニケーションを行っている企業
ワークフローEX
株式会社ナルボが提供する、低価格で高機能なクラウド型ワークフローシステム。ユーザー数に応じた料金体系で、コストパフォーマンスの高さで人気を集めています。
主な機能と特徴
- Excelで作成した申請書をそのままWebフォームとして利用可能
- 複雑な承認ルートにも柔軟に対応できる
- 30日間の無料トライアルで、全ての機能をじっくり試せる
料金プラン
- 初期費用:100000円
- 月額費用:月500円/ユーザー
こんな企業におすすめ
- コストを最優先で考えたい企業
- Excelでの申請業務に慣れている企業
- 機能と価格のバランスを重視する中小企業
asmana
株式会社RITが提供する、シンプル設計を特徴とする工数管理ツール。業務向けワークフロー機能も搭載しており、プロジェクトごとの工数申請や承認プロセスを効率化します。
主な機能と特徴
- 工数管理と連携したワークフローを構築可能
- ノーコードで誰でも簡単に申請フォームを作成できる
- SlackやMicrosoft Teamsなどのチャットツールと連携可能
料金プラン
こんな企業におすすめ
- プロジェクト単位での工数管理を効率化したい企業
- IT専門の担当者がいない企業
- チーム内のコミュニケーションを活性化させたい企業
manage
株式会社COELが提供する、管理部門に特化した勤怠管理システム。ワークフロー機能も備え、休暇申請や残業申請などを勤怠データと連携して管理できます。
主な機能と特徴
- 勤怠管理と連携した申請・承認が可能
- 法務・経理・人事など、管理部門の業務に特化した機能群
- セキュリティを重視した設計
料金プラン
- 初期費用:(要問い合わせ)
- manage ワークフロー:月500円/ユーザー
こんな企業におすすめ
- 管理部門全体の業務効率化を目指す企業
- 勤怠管理と申請業務をまとめて効率化したい企業
- 士業事務所
スマレジ・タイムカード
株式会社スマレジが提供するクラウド型の勤怠管理システム。一機能としてシンプルなワークフロー機能も搭載し、休暇申請や残業申請などの管理効率化に寄与します。
主な機能と特徴
- 勤怠管理と連携した申請・承認が可能
- 無料プランから利用でき、低コストで導入できる
- シフト管理や給与計算ソフトとの連携も充実
料金プラン
- 初期費用:0円
- プレミアム:月2420円(10人まで)
こんな企業におすすめ
- 勤怠管理と合わせてシンプルな申請業務を効率化したい企業
- とにかくコストを抑えたい小規模事業者
- 「スマレジ」のPOSレジを利用している店舗
ダッシュコム
株式会社Dashcombが提供する、中小企業向けのローコード・ノーコード開発ツール。ワークフロー機能も内包しており、自社の業務に合わせた独自の申請プロセスを構築できます。
主な機能と特徴
- ワークフローを含む様々な業務アプリをノーコードで開発可能
- 直感的で分かりやすいインターフェース
- 導入しやすい価格設定
料金プラン
- 初期費用:0円~
- ベーシック:月23750円(5人まで)
こんな企業におすすめ
- 申請業務だけでなく、社内の様々な業務をシステム化したい中小企業
- 複数のツールを一つにまとめたい企業
- 自社独自の業務フローに合わせて柔軟にシステムを構築したい企業
関連無料で使えるワークフロー管理ツール14選 無料版はどこまで使える? 有料版との機能差は?
こちらもおすすめ!「承認はまだ?」はもう不要 稟議システムで業務効率化と意思決定を加速させる方法

失敗しないワークフローシステムの選び方【7つの重要ポイント】
数ある製品の中から自社に最適なシステムを選ぶためには、いくつかの重要なチェックポイントがあります。導入後に後悔しないために、以下の7つのポイントを必ず確認しましょう。これらのポイントを比較軸とすることでより客観的な製品評価が可能になります。
- 提供形態
- 自社の業務フローとの適合性
- 操作性
- 外部システムとの連携性
- セキュリティ対策
- 導入後のサポート体制
- 料金体系と費用対効果
ポイント1:提供形態(クラウド型かオンプレミス型か)
ワークフローシステムには、インターネット経由で利用する「クラウド型」と、自社サーバーに構築する「オンプレミス型」があります。近年は初期費用を抑えられ、どこからでもアクセスできるクラウド型が主流ですが、独自のセキュリティ要件や大幅なカスタマイズを必要とする大企業では、オンプレミス型も依然として有力な選択肢です。
おすすめ そういえばオンプレミスって何? クラウドシステムの基礎知識
ポイント2:自社の業務フローとの適合性(承認ルートは柔軟に設定できるか)
「申請金額によって承認者が変わる」「特定の部門を通る場合は合議が必要」など、企業の承認フローは様々です。自社の複雑な承認ルートをシステム上で再現できるか、条件分岐や代理承認などの機能が充実しているかは、必ずチェックすべき重要な項目です。
ポイント3:操作性(IT担当者以外も直感的に使えるか)
どんなに高機能なシステムでも、実際に使う社員が使いこなせなければ意味がありません。特にITに不慣れな従業員が多い企業では、マニュアルなしでも直感的に操作できるかどうかが定着の鍵を握ります。無料トライアルなどを活用し、複数の部門の担当者に実際に触ってもらうことをお勧めします。
ポイント4:外部システムとの連携性(API連携は充実しているか)
会計ソフト、勤怠管理システム、人事システム、グループウェア、チャットツールなど、多くの企業では既に様々なシステムが稼働しています。API連携が充実している製品を選べば、これらの既存システムとデータを連携させ、二重入力の手間をなくし、業務全体の生産性を向上させることができます。
ポイント5:セキュリティ対策は万全か
申請・承認データには、企業の機密情報や個人情報が含まれることも少なくありません。IPアドレス制限、シングルサインオン(SSO)、データの暗号化、操作ログの記録(監査ログ)など、自社のセキュリティポリシーを満たす機能が搭載されているかを確認しましょう。
ポイント6:導入後のサポート体制は充実しているか
導入時の初期設定支援や、運用開始後の問い合わせ対応など、ベンダーのサポート体制も重要です。電話やメールでのサポートは受けられるか、マニュアルやFAQサイトは充実しているかなどを事前に確認しておくと、導入後も安心して運用を続けられます。
ポイント7:料金体系と費用対効果は見合っているか
料金体系は、初期費用と月額費用で構成されるのが一般的です。月額費用はユーザー数に応じた課金体系が多く、最低利用人数が設定されている場合もあります。自社の利用規模を算出し、複数の製品で見積もりを取得しましょう。削減できるコストや時間と比較し、費用対効果が見合うかを慎重に検討することが大切です。
ワークフローシステム導入のメリットを再整理
ワークフローシステムを導入することで、業務の効率化やコスト削減、コンプライアンスの強化など、多くの利点が得られます。まずは具体的なメリットを説明します。
- 申請・承認のスピードが上がる
- 内部統制が強化できる
- 管理コストを減らせる
- 業務の可視化と分析が可能になる
- 遠隔地や複数拠点での統一した業務が可能
申請・承認のスピードが上がる
ワークフローシステムを導入すると、紙やメールでの手動処理に比べて、申請から承認までの流れがスムーズになります。まず、申請書が自動的に適切な担当者に送られるため、手動で確認する手間が減り、対応が迅速になります。さらに、リアルタイムで承認待ちの状態を確認できるため、状況を即座に把握できます。
また、リモート環境や社外からでも承認作業が可能になるため、出張中や在宅勤務時でも業務が止まることがありません。さらに、システムが自動で催促通知を行うため、承認の遅れを防ぐことができ、全体の業務処理速度が向上します。
内部統制が強化できる
ワークフローシステムを導入することで、承認プロセスが統一され、透明性が高まります。誰がいつ承認したかを自動で記録するため、監査や調査の際に証拠として残るため安心です。
また、不正行為を防ぐために、アクセス制限や承認権限の管理が強化されます。複数の承認者や段階を設定することができ、重要な決裁プロセスの信頼性が高まります。すべての業務がデジタル化されるため、紙ベースの情報管理による紛失や漏洩リスクも軽減され、内部統制が強化されます。
管理コストを減らせる
ワークフローシステムを利用することで、ペーパーレス化が進み、印刷費や紙の保管費用を大幅に削減することが可能です。申請書や承認書類がデジタル化されるため、書類の保管や廃棄にかかる手間もなくなり、オフィススペースの有効活用にもつながります。
また、必要な書類はシステム内で簡単に検索・参照できるため、紙の紛失リスクが減り、作業効率も向上します。このようなペーパーレスの取り組みは、環境に配慮した経営を実現する一環として、企業の持続可能な活動にも貢献します。
業務の可視化と分析が可能になる
ワークフローシステムを活用すると、すべてのプロセスがデジタルで記録されるため、業務の進行状況やボトルネックをリアルタイムで把握することが可能です。例えば、どのプロセスで遅延が発生しているか、どの業務が停滞しているかをすぐに確認できるため、改善点を明確にできます。
さらに、承認履歴や申請状況をデータとして蓄積し、これを基に分析することで、業務フローの見直しや効率化を図ることができます。可視化されたデータを使って、部門間の業務の流れを把握し、無駄な手順や二度手間を削減することも可能です。
遠隔地や複数拠点での統一した業務が可能
ワークフローシステムを利用すれば、地理的な制約を超えて、遠隔地や複数拠点での統一した業務運用が可能です。オンラインでの申請や承認ができるため、どこにいても業務を進められます。
さらに、各拠点ごとの承認ルールを一元的に管理することができ、全社で統一された運用を実現できます。多国籍企業や、国内外に複数拠点を持つ企業でも、一貫した管理が可能となり、異なる地域での業務運用を効率化することができます。また、各拠点の申請状況やフローを一つのプラットフォームで集中管理できるため、全体の業務の透明性と効率が向上します。
おすすめ電子承認の基礎知識|業務効率化を実現する導入メリットと注意点
知っておきたい導入時の注意点(デメリット)と対策
ワークフローシステムは業務効率を大幅に向上させる一方で、導入に際していくつかのデメリットがあります。これらを事前に理解しておくことで、導入後のトラブルを回避しやすくなります。
- 初期費用・月額費用などのコストが発生する
- 社内ルールに則った管理や教育が必要
- システムの導入に時間がかかる場合がある
初期費用などのコストがかかる
ワークフローシステムの導入には、初期費用や月額の利用料金がかかる点に注意が必要です。
システムの購入にかかる費用や、導入時のカスタマイズ費用、初期設定の費用が発生します。クラウド型の場合は毎月の利用料が必要になり、オンプレミス型の場合はサーバーの購入費用や、セキュリティ対策、メンテナンス費用も考慮する必要があります。導入後も、定期的なシステム保守やアップデートが必要になることがあり、それらのコストも含めて予算を検討することが大切です。中小企業では、こうした導入費用が大きな負担と感じられる場合があるため、長期的なコストと効果を十分に見積もることが重要です。
社内ルールに則った管理や教育が必要
新しいシステムを導入する際には、それに合わせた業務フローの再設計や、従業員への教育が必要です。
ワークフローシステムに適応するためには、従来の業務ルールや手順を見直し、システムに適した形に変更する必要が出てきます。これには時間と労力がかかり、特に規模が大きい組織では、調整や適応が難航する場合もあります。また、新しいツールを使いこなすために、従業員への研修やトレーニングが必要になります。システムが複雑な場合、特に管理者には専門知識が求められることが多いため、全員がスムーズに活用できるよう、定期的なトレーニングや社内マニュアルの整備も必要です。
システムの導入に時間がかかる場合がある
システムを導入する際には、準備と調整に時間を要します。特に大規模な企業や、細かいカスタマイズが必要な場合は、導入プロセスが長引くことがあります。
社内の既存の業務フローに合わせたカスタマイズを行う場合、その調整作業に時間がかかることも少なくありません。また、他の既存システムとの連携が必要な場合は、システム統合に追加の時間や手間がかかる可能性があります。さらに、システムの運用を開始する前には、従業員への研修や準備が十分に行われる必要があり、導入後も初期段階で不具合が発生する場合もあるため、システムが安定するまでの期間を考慮することが大切です。
おすすめSaaS導入前に考慮しておくべき3つの基本ポイント

自社の課題・目的に合うワークフローシステムで業務改革を
本記事では、最新のワークフローシステム14製品を目的別・企業規模別に比較し、製品選定のポイントを整理して解説しました。ワークフローシステムの導入は、単なるツールの導入ではありません。承認プロセスの見直しを通じて、社内の非効率な業務を改善し、組織全体の生産性を向上させるための重要な経営判断です。
まずは自社の課題を明確にし、「どの業務を」「どのように効率化したいのか」を整理することから始めましょう。そして、気になる製品があれば積極的に無料トライアルや資料請求を活用し、実際の操作性を試してみてください。この記事が、貴社の業務改革の第一歩となれば幸いです。
もし「自社に合うIT製品・サービスが分からない」「どう探せばよいのか分からない」とお困りでしたら、あるいは「おすすめ製品・ベンダーを紹介してほしい」「詳しい人に相談したい」のような希望がありましたら、適切なIT製品・サービス選定に詳しいIT専門スタッフに聞ける・相談できるITセレクトのコンシェルジュ相談サービスを用意しています。ぜひご利用ください。(無料です!)
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