マイクロソフトは1月9日、同社のインスタントメッセージングサービス「MSNメッセンジャー」を使ったオンラインイベントで、自由民主党(自民党)の安倍晋三幹事長が2004年の新成人とチャットを交わす「自民党安倍幹事長とひと足お先に成人式!」を実施した。
今回のイベントは、自民党広報本部マルチメディア局がマイクロソフト側に「インターネットを使って国民とコミュニケーションを交わせるツールを紹介して欲しい」と打診して実現したもの。「PCを使ったこのようなオンラインイベントは党本部としての初めての試み」(自民党広報本部マルチメディア局)という。
インスタントメッセンジャー(IM)を使った政治家と一般ユーザーとの交流では、民主党の菅直人代表がヤフーの開催したチャットイベントに参加した例(別記事を参照)などがある。だが、このときの菅代表は自らPCに直接キー入力することはなく、アシスタントが代筆ならぬ“代チャット”を行っていたという。
自他ともに認める“PC使い”である安倍幹事長が参加した今回のチャットイベントは、自らがキー入力を行って新成人と対等に語り合うというのも見どころの1つ。一般公募から抽選で選ばれた新成人(1983年4月2日〜1984年4月1日生まれ)は、全国各地から11人がオンライン参加。MSNメッセンジャーのWebCam機能を使い、Webカメラで安倍幹事長のチャット姿(動画)を映しながら行われた(新成人側の画像は無し)。
PCは毎日のように触っているという安倍幹事長だが、チャット自体は初挑戦とのこと。MSNメッセンジャーの操作は、今回のイベント開始前に10分ほどレクチャーを受けただけという“にわか仕込み”で、いきなり実戦に臨んだ。
最初は「送信ボタンはこれでいいんですよね」など戸惑いを見せていた安倍幹事長だが、すぐに操作を習得。教わった絵文字(フェイスマーク)も積極的に使い、チャットの鉄則である「長文厳禁、メッセージは短く分かりやすく」もしっかり守って短いセンテンスでメッセージを入力していた。
第一声だけは手先が震えたのか「こんいちわ。成人おめでとうございます」となっていたものの、さすが“PC使い”だけあってキー入力自体はスムーズ。ブラインドタッチで「成人してなにがしたいですか」「もう仕事をしているひとはいますか」などと、次々と新成人らに質問を投げかけていた。
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