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ISPで相次ぐAPの統廃合──ブロードバンド重視で“時代の流れ”か

» 2004年01月23日 21時47分 公開
[RBB Today]
RBB Today

 個人向けの接続サービスの主流がアナログやISDN回線によるダイヤルアップ接続からブロードバンド接続に移行している今、各ISPはアクセスポイントの廃止に踏み切っている。

 @niftyは2月より順次、BIGLOBEは3月31日までに、So-netは1月末までに、ASAHIネットは2月25日までにそれぞれ全国に設置しているダイヤルアップのアクセスポイントを廃止する。ここに挙げたのはあくまでも一部で、ほかのISPについても同様の動きをみせている。

 このようにアクセスポイントの廃止を行った代わりに出てきたのが、全国共通番号のアクセスポイントだ。これは、同じ電話番号で全国どこからでも通信料金が一律になるというサービス。多くの全国共通番号では「0570」で始まるNTTコミュニケーションズの「ナビダイヤル」が利用されており、料金はおおむね3分8.5円〜3分9円に設定されている。

 このように、各ISPのダイヤルアップ接続サービスは3月をめどにアクセスポイントを廃止し、全国共通番号アクセスポイントへの一本化を図る。

 ブロードバンドサービスを大きく掲げる各ISPだが、全国に設置したダイヤルアップのアクセスポイントはこれまで通り運用を続けていた。各ISPは、ダイアルアップ接続の会員が減ってきたこのタイミングを見計らってアクセスポイントを一本化しコストを削減する狙いがあるようだ。