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» 2004年03月10日 15時55分 公開

かわいくて悩ましい〜日本発売前のiPod miniを使ってみた (2/2)

[こばやしゆたか,ITmedia]
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 その結果、表示行数も1行減って、再生中には「アルバム名」が表示されなくなってしまった。せめて、アーティスト名とアルバム名が数秒ごとに切り替わる(iTunesの表示のように)ならいいのだけど、それもない。

 また、iPod miniにもiPod同様のゲームが入っているのだけど、トランプゲームのSolitaire(*2)は、スートマークの識別がかなり困難だ。そろそろ老眼が……とかいう人には辛そうである。人ごとではない。

 でも、液晶そのものの表示はきれいだ。むしろiPod 40Gバイトよりもきれいにみえる。バックライトをつけると、少し青っぽいのだけど。

パソコンにつなぐ

 iPod miniは、FireWireあるいはUSB 2.0でパソコンと接続する(Macintoshとの接続はFireWireのみ)。従来のiPodに付属したFireWire6pin→4pinアダプタは付属していないようだ。

 iPod miniとパソコンとの同期には、付属のCD-ROMにも入っているiTunes 4を使う。iTunes 4の動作環境が、Mac OS X v10.1.5以降、Windows 2000/XP となっているので、iPod miniの動作環境も、これということになる。

 iTunes 4については、既に紹介しているのでここでは繰り返さない。iPod mini(いままでのiPodも)への転送は、iTunes 4のライブラリとiPod miniとの同期を取るというスタイルを採る。最初の一回は全部転送して、それ以降はiTunes 4側で変化があった差分を転送または削除という形。つまり、iPod miniに転送した曲をiTunes 4側で消してしまうと、その次の転送時にiPod miniからも消えてしまう。これは、iPodの基本的な考え方だ。

 また、iTunes 4のライブラリが、iPod miniの容量よりも大きかった場合、このようなメッセージが表示される。

 自動的に転送用のプレイリスト(*3)が作成されて、その内容で同期を取るようになるのだ。既に従来型iPodを使っている人でも、それぞれ別に管理されるから、同じiTunes 4を使って大丈夫(*4)。

 なお、「iPod mini転送項目」にどの曲が納められるかのアルゴリズムはよくわからない。それまで、再生回数の多かった曲とそれを含むアルバムを優先しているようにみえるのだけど、それだけでもないようで、あまり自信がない。

 この転送用プレイリスト(3.54Gバイト)を、FireWireでiBook(G3/800MHz)に接続し、最初の1回の転送にかかった時間は17分02秒。同じプレイリストをiPod 40Gバイトに転送してみたところ5分30秒だったから、転送速度は従来型よりもかなり遅い。さっきもいったように2回目からは差分コピーになるから、こんなに時間はかからない。

 iPod miniは、普通のハードディスクとしても使用できる。試しに同じ環境で、2.76Gバイトのデータをコピーしてみたところ、iPod miniでは12分00秒、iPod 40Gバイトでは3分20秒だった。

 ところで、iPod mini用のドックは別売りなのだけど、私の目の前には普段使っているiPod用のドックがある。これが使えるかなと思って試したら、一応使えた。ただし、サイズが違うから、コネクタを目で確認してささなきゃいけない。また、ドックに乗っている時もそのコネクタだけで支持されることになるから、コネクタにはちょっと無理な力がかかる危険性がある。あんまりやらないほうがよさそうだ。

 再生時間は公称8時間。こういうのは信じないので、試してみた。ACアダプタでフル充電してから、連続再生。音量は中位。結果、10時間35分も再生できてしまった。新品だからとはいえ、公称よりここまで長いのは、ちょっとおどろいた。

 それにしても、コピーの時間をストップウオッチで測っていたりすると、どんどん煮詰まってくる。iPodを持って外に出かけることにした。

 iPod 40Gバイトについてくるケースは、カバータイプで黒くてちょっとおじさんっぽいものなんだけど、iPod miniのは、クリップタイプで白くて気軽だ。本体をしっかりみせるデザイン。

 

 付けたままでもホイールを含めた操作はOK。リモコンが付属していないiPod miniではこれは重要だ。クリップには返しがついているから、ちょっと引っ張ったくらいでは抜けない。これをベルトに挟んでみる。

 東京は寒い週末で、冬の格好で出歩かなきゃいけなかったのが残念だ。これはやっぱり軽装がいい。色も春めいているし。

 音質もご機嫌。チューニングの違いなのかiPod 40Gバイトよりも高域が押さえられている。付属のヘッドホンが高域が鳴りまくるタイプなので、iPod 40Gバイトではちょっとうるさく感じられていたのだ(私はそれが嫌で、純正ヘッドホンを使っていない)。iPod miniくらい押さえられていたほうが相性はいい。

 腰につけたままの操作も問題なかった。操作ボタンもやっぱりiPod 40Gバイトよりも手探りしやすい。ただ、手探りするときにホイールを回しちゃってボリュームが変わっちゃうっていうことは起きる。これは構造上、慣れても変わらないかも。

 

 iPodには、サードパーティーのマイク「Belkin Voice Recorder for iPod」を使って簡単な音声録音ができるという機能がある。これはiPod miniではサポートされていない。マイクを挿すと、このように言われてしまう。

 iPod miniの最大のライバルは、iPod 15Gバイトだ。こっちは15Gバイトで3万1800円。iPod miniは4Gバイトで249ドル。日本での価格はまだ分からないけど、多分、それほどの価格差はない。こうなると、容量の4Gバイトを大きいと思うか小さいと思うかってことになってくる。

 4Gバイトで十分なら、iPod miniはいいアイテムだ。好きな色があればなおさらだ。4Gバイトでは不足って感じるなら、やっぱり容量の大きいのを選んだほうがいい。iTunesのライブラリ全部の同期が取れるっていうのは、とっても気が楽なのだ。でも、iPod miniのデザインが好きだっていうなら、もう悩んでください。悩ましいアイテムなのだ、こいつは(*5)。


*2 クロンダイク(Klondike)っていう固有名詞がちゃんとあるのに、単に「一人遊び」を意味するソリテアって呼ばれちゃうかわいそうなゲームだ。
*3 iTunesでは、登録されている全曲のリストを「ライブラリ」、その中から幾つかの曲を集めたものを「プレイリスト」とよぶ。プレイリストはいくつも作成できる。
*4 正確にいうと、従来のiPodの方にも「iPod mini転送項目」プレイリストはできてしまう。
*5 マニアは、大きいiPodとiPod miniと両方持つんだろう。そういう人には言うことは何もない。

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