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» 2004年04月06日 16時58分 公開

TVnanoに聞く“携帯電話EPG”の便利さ、制限、そして可能性 (2/3)

[芹澤隆徳,ITmedia]

 現在、携帯電話から予約録画が可能なDVD/HDDレコーダーは、ソニー「CoCoon」、シャープ「ガリレオ」、東芝「RDシリーズ」上位モデル、NEC「AXシリーズ」、そしてブロードバンドアダプタを接続(もしくは内蔵)した松下「DIGA」などが挙げられるが、その方法は大きく2つに分類できる。いわゆる「メール方式」と「直接接続方式」だ。

 たとえばDIGAの場合、「携帯電話から同社のサーバを介してDIGA(ブロードバンドアダプタ)に接続すると、3者はIPセッションを張ったままの状態を維持する」。通信は双方向のため、リアルタイムにDIGAの状態を確認、操作できる。いわば、携帯電話がDIGAの“リモートコントロール端末”になる仕組みだ。

photo 双方向通信を行うため、DIGAの場合は内蔵HDDの内容まで携帯電話から確認できる

 一方、東芝やソニーでは、メールを介して予約情報を送信する方式を採用している。携帯電話で入力した予約情報は、EPGサイトからメール送信。メールサーバに蓄積された予約情報をレコーダーが定期的にチェックしにいく。つまり、予約情報を一方的に投げて終わり。このため、放送間際に録画予約を行った場合、メールチェックのタイミング次第で間に合わない可能性があるうえ、本当にレコーダー側にセットできたのか、携帯電話だけでは確認できない。

 TVnanoのような外部のサービスを利用する場合でも、レコーダー本体に手を加えることはできない以上、レコーダーが予約情報を受け取る方法は標準機能と同じだ。しかし、メーカーとの協力関係によって“作り込む”ことはできる。松下の場合は、ブロードバンドアダプタ向けのサービスを元のアイラテ(ナノ・メディアに統合)に依託しており、開発時から協業を進めていたという。

 もっとも、「ネットdeナビ」搭載のRDシリーズは、同じLAN内にあるPCを使って直接接続&操作が可能だ。その機能を携帯電話に応用することも不可能ではないようにも思える。しかし山崎氏は「できればいいが、東芝と同じことをやるよりも、他のメーカーに広げることを優先した」。

 ナノメディアの戦略は明確だ。まず、同社の携帯電話EPGに対応するメーカーを増やし、EPG提供会社としての地位を確立する。それは、2005年に開始される予定の携帯電話向け地上デジタル放送(1セグメント放送)への布石でもあるという。「1セグメント放送の標準EPGは、各放送局が提供するものであり、機能は限定的になると予想される。各局の番組情報を横断的に提供し、付加価値を付けるのは(われわれのような)サードパーティだ」。

レコーダーの“3強”をカバーしたい

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