富士通研究所は、「ユビキタスIP電話システム」を開発した。この技術を使うと、電話をかけたい相手の場所や状況に応じて、適切なインフラに自動的に接続できるようになる。
具体的には、仕事中は固定電話に、外出中は携帯電話に、無線LAN接続サービスを利用している場合はPCやPDA上のIP電話ソフトウェアなどといった具合だ。
このようなサービスを実現させるために、ユーザのステータス情報である「プレゼンス」を専用サーバで管理。このプレゼンスは、RFIDタグ、PCやPDAのネットワーク接続情報などを元に生成される。
ここでは、プレゼンスの通信プロトコルとして「SIP/Simple」が採用されているが、利用するにはファイアーウォールの設定を変更する必要があった。それを解決するために、ファイヤーウォールの内側と外側にそれぞれサーバを設置。ファイアーウォールの設定を変更することなく、利用できるようになっている。
同社では、電子メールなどほかの通信手段への対応、スケジュール管理システムとの連動などを進める。さらに、富士通が提供するプレゼンスサービスのプラットフォーム「FLAIRINC」の機能拡張として2004年中に実用化させる計画だ。
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