米America OnlineがICQインスタントメッセージ(IM)サービスに大幅な改良を加え、デベロッパーによるICQプラグイン開発などを可能にした。
同社は4月20日、「ICQ 4.0」をリリースするが、このバージョンは「Xtraz」という開発プラットフォームを特徴とする。ICQ製品管理ディレクターのローネン・アラド氏によると、Xtrazは、HTML、DHTML、Flashによるプラグイン開発・配布・自動更新のためのオープンAPIを備えている。
20日のICQ 4.0リリース時点で、幾つかのXtrazアプリケーションが利用可能となる。シングル/マルチユーザー対応のゲーム、グリーティングカード送信機能、写真のアップロード機能などだ。年内には、ビデオ会議、マップ、会計用プラグインが登場、ゲームの種類も増やす計画だ。
XtrazアプリケーションはICQサーバ上に置かれ、ユーザーはダウンロードする手間が必要なく、自動で配布・更新される。Xtrazプラグインの開発に当たってICQは当面の間パートナー企業と協力、その後ユーザーにもアプリケーション開発を開放する方針だ。開発したアプリケーションをユーザーからICQに提出してもらい、ICQが広く配布する形になるという。
アナリストは、IM市場において、アプリケーション開発にオープンな開発環境を導入するという動きはユニークだと指摘している。アラド氏は、Xtrazプラットフォームを通じて新しい機能を増やすことでユーザー層を拡大したいと語っている。
ICQ 4.0では、このほか操作を単一のウィンドウに集約する「Super Message」と呼ばれるユーザーインタフェースの新版や、ICQメッセージを携帯電話に送る「Follow Me」機能、3月に立ち上げたソーシャルネットワーキングサービス「ICQ Universe」との統合などが加えられている。
ICQ 4.0の英語版は20日からwww.icq.comで無償ダウンロード提供される。ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語、簡体・繁体の両中国語版も間もなく登場予定。
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