日本放送協会(NHK)は、WAVEと共同で最大8本の回線を束ねて高速化する「回線束ね装置」を開発した。回線は、FOMA、PDC、PHS、GSM、WideStar、インマルサットなどのほかPSTN、ISDNも利用できる。おもに、報道における映像伝送が想定されている。
この装置には、PCMCIAスロットとDsub-9のシリアルポートが複数用意されており、束ねる回線をここに接続。映像伝送装置やPCなどを介して回線束ね装置に接続されたカメラの映像を、これらの回線を利用して送信できる。
これにより、異なった複数の回線を束ねて高速化できると同時に、一部の回線が切断してもほかの回線で補完できるなど、これまでよりも信頼性の高い通信が可能になる。
重さは、最大4回線が接続できる「WM-400」が1.6kg、最大8回線の「WM-800」は2.5kgと非常に軽量だ。また、ACアダプターのほか12ボルトのバッテリーも利用できるなど、機動性に優れている。
NHKでは、事件や事故の一報を素早く伝えるため携帯電話で撮影した映像も積極的に利用している。しかし、さらに品質の高い画像を迅速に伝えるため回線束ね装置を開発したとしている。
(上)回線束ね装置 (下)接続の概念図 |
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