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米有料コンテンツ市場、出会い系の躍進で成長

» 2004年05月14日 11時10分 公開
[IDG Japan]
IDG

 「愛はお金で買えない」と言うが、米国で2003年に出会い系サービスに費やされた金額から判断する限り、少なくともネット上でデート相手を見つけるのには役立つ可能性がある。

 米オンライン出版社協会(OPA)とcomScore Networksが今週共同で発表した報告書「2003 Paid Online Content U.S. Market Spending Report」によれば、2003年、オンラインの個人広告/デートサイトに投じられた消費額は前年比49%増の4億4950万ドルだった。このカテゴリーに使われた金額が最も多く、米オンラインコンテンツ消費の30%を占める。

 かなり離されて2位に付けたのはビジネスコンテンツのカテゴリーで、前年比14.4%増となる3億3410万ドルを売り上げた。このカテゴリーにはWall Street Journalなどのビジネスニュース、ビジネスリサーチ、投資アドバイス、ビジネスで利用するデジタルコンテンツなどが含まれる。

 音楽、マルチメディアなどの娯楽関連のコンテンツを含むエンターテインメントのカテゴリーは、前年比6%減の2億1400万ドルとなり3位。ただし、iTunes Music Storeなどのブラウザから独立したアプリケーションの売り上げが含まれていないため、この数字は誤解を生む可能性もあるという。

 これら上位3カテゴリーが2003年の米オンラインコンテンツ消費に占める割合は64%に達する。市場全体の規模は前年比19%増の16億ドル。

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