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“コードレスヘッドフォンでサラウンド”を安価に――ソニー「MDR-DS3000」レビュー:コードレスサラウンドヘッドフォン小特集(1/2 ページ)

» 2004年07月12日 13時49分 公開
[西坂真人,ITmedia]

 ソニーが昨年9月に発売した「MDR-DS3000」は、同社が2001年9月に発表した6.1chサラウンド対応「MDR-DS8000」の廉価版。実売2万円を切る価格ながら、デジタル入力の各種サラウンドに対応したコードレスサラウンドヘッドフォンの普及タイプだ。「サラウンド対応のワイヤレス視聴環境をできるだけ安価に構築したい」というユーザーに注目のMDR-DS3000を、現在“購入モード”スイッチがONになっている筆者がレビューしてみた。

photo ソニーのコードレスサラウンドヘッドフォン「MDR-DS3000」

 筆者は“夜型AVライフ”な人間だ。仕事がら帰宅は深夜になるケースが多いため、マンションの階段では足を忍ばせ、ドアはそっと閉めてといった“静かな生活”を余儀なくされている。当然、テレビ視聴は「消音でヘッドフォン」が当たり前となるわけだが、LDKのキッチンで食事をとりながらリビングのテレビを見るという(寂しい)夕食スタイルの筆者にとって、コードレスタイプのヘッドフォンは欠かせないアイテムになっており、以前から5000円前後の安価なコードレスヘッドフォンを愛用していた。

photo 現在愛用のソニー「MDR-IF240R」(最新モデルはMDR-IF240RKという型番)。実売で5000〜6000円台と低価格

 同社は早くから赤外線伝送方式のコードレスヘッドフォンを市場に投入しており、1998年には同社初のコードレスサラウンドヘッドフォン「MDR-DS5000」を発売している。サラウンド対応では最新モデルとなるMDR-DS3000は光デジタル入力端子を装備しており、ドルビーデジタル/ドルビープロロジックII/DTSの各デコーダーを内蔵。DVDプレーヤーなどと角型の光デジタルケーブルで接続するだけで、迫力あるデジタルサラウンドを楽しめる。

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 各種デコーダーやトランスミッターを内蔵した本体(プロセッサー)はコードレスヘッドフォンの充電台としても機能する。本体に置くだけで常にフル充電状態で使えるのは、携帯電話感覚で非常に便利。ただし、ヘッドフォンの充電端子(左側ハウジング下部)と本体側端子とがしっかりと接触していないと充電されず、さらにハウジング部が可動するため慣れるまでなかなかうまくいかなかった。

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 バッテリーは左側ハウジング部に専用充電池(単4形ニッケル水素×2)を内蔵。約16時間の充電で連続約20時間の使用が可能になる。単4形乾電池も使用でき、アルカリ乾電池使用時には約35時間の連続使用が行える。

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 本体裏側には光デジタル入力端子とアナログ入力端子を各1系統ずつ装備。光デジタル入力にDVDプレーヤー、アナログ入力にテレビやビデオデッキを接続するといった使い方ができる。入力切り替えは前面左側のINPUT SELECTスイッチで行う。本体前面の中央部には現在のデコードモード(ドルビーデジタル/ドルビープロロジックII/DTS)がLEDランプで表示される。

photo 各種デコーダーやトランスミッターを内蔵した本体(プロセッサー)の前面
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