国際音楽業界団体のIFPI(International Federation for the Phonographic Industry)が7月22日発表した報告書によると、2003年に世界で販売された海賊版音楽CDの枚数は11億枚に達し、市場規模は4%拡大して45億ドルとなった。ただ、取り締まり強化が奏功し、海賊版CD取引の拡大は鈍化傾向にあるとしている。
報告書によると、世界で販売された音楽CDのうち3枚に1枚が海賊版になる計算。この割合は伸び続けているという。
海賊版の温床になっている地域としてブラジル、中国、メキシコ、パキスタン、パラグアイ、ロシア、スペイン、台湾、タイ、ウクライナが名指しされ、これら10カ国・地域では知的財産権の保護・執行に失敗、受容限度を越えた海賊行為が取り締まられていないと批判している。
海賊市場の規模は中国で6億ドル相当、ロシアは3億3000万ドル相当に上り、30カ国あまりに向けて海賊版CDの大掛かりな輸出が行われているという。
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