米Yahoo!が数カ月にわたるテストを経て、このほどインターネットサービスツールバーの強化版をリリースした。スパイウェアやアドウェアなどの迷惑ソフトを削除する機能が加わっている。
この種のプログラムはユーザーがWebを閲覧しているうちに、本人の許可なく知らないうちに自動でダウンロードされていることも多く、ユーザーのWeb利用状況を記録したりポップアップ広告を表示させたりする。
Yahoo!の強化型ツールバーは5月に初めて導入された時点では、デフォルトでアドウェアをスキャンする設定になっておらず、ユーザーのオプションになっていたことから批判を浴びた。しかし今回リリースされたバージョンはデフォルトで、アドウェアのほかスパイウェアやcookieトラッキングソフトなど、知らないうちに勝手に侵入してきたソフトをスキャンする設定になっている。
スパイウェアとアドウェアは同じくらい有害だとの見方がある一方で、スパイウェアは定義上、アドウェアよりも危険なものを指すと主張する向きもある。Yahoo!ツールバーのHelp文書では、スパイウェアは「本人の許可なく自分のコンピュータやオンライン利用状況を追跡する」プログラム、アドウェアは「ポップアップ/ポップアンダー広告を表示させる」ソフトと定義している。
Yahoo!ツールバーはこの種のソフトをスキャンした後、見つけたプログラムの一覧を表示して分類し、それについての情報と、潜在的に危険でありぜひとも削除が必要なものはどれで、今後の評価が必要なものはどれかといった勧告を行う。このスキャンソフトはPest Patrolとの提携を通じて提供されている。
Pest Patrolソフトを備えた強化版のYahoo!ツールバーはhttp://toolbar.yahoo.com/から無償でダウンロードできる。現在の機能は検索ボックス、ポップアップ広告遮断ボタン、および電子メール、予定表、ノートパッド、ゲーム、音楽セクションLaunchなど、Yahoo!の各種インターネットサービスへのショートカットを提供している。(→関連記事参照)
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