Googleが提供しているキーワード広告プログラム「AdWords」をめぐり、同社を相手取って新たな商標訴訟がドイツで起こされた。8月31日には口頭弁論が予定されている。
AdWordsは広告主から入札を募ってキーワード広告を掲載するプログラム。Googleはフランスと米国でもAdWords関連で訴えられており、原告側は、自社の商標を使って他社が利益を上げるのをGoogleが許していると主張している。
今回Googleを訴えたのは、比較ショッピングサイトを運営するMetaspinner Media GmbH。自社が保有する「Preispiraten」(price piratesの意味)の商標をGoogleに侵害されたと主張している。Metaspinnerの弁護士によれば、同社は昨年11月、Googleに対する仮禁止命令を勝ち取っており、恒久的な禁止命令と損害賠償を求めている。
口頭弁論はハンブルク地裁で31日に行われる予定で、この時点で合意に達する可能性もある。合意が成立しなかった場合は次の段階に進み、恒久禁止命令を言い渡すかどうかを裁判所が決めることになるという。
MetaspinnerはこれまでPreispiratenブランド確立のために資金を注ぎ込んできたのに、サードパーティー、特にGoogleがそこから利益を得ているとMetaspinnerは主張。サードパーティーはこの単語をキーワードに使って上位に掲載してもらうために料金を支払い、Googleはこの広告で見返りを受け取っていると述べている。
Googleでは係争中の訴訟についてはコメントできないとしている。
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