全米レコード協会(RIAA)は8月25日、P2Pファイル交換者を相手取り、新たに896件の訴訟を起こしたことを発表した。
896件のうち744件は「原告身元不明」とする、いわゆるJohn Doe訴訟。Kazaa、eDonkey、Groksterなど、各種P2Pサービスのユーザーを相手取った新たな訴訟だ。残りの152件は、以前から起訴対象で、RIAAの示談交渉に応じなかった人物らに対するものだという。RIAAは今回の896件を除いて、1月からこれまでに1500件以上の音楽アップロード者に対する訴訟を起こしている。
今回、RIAAは提訴の対象をeDonkeyのユーザーにも拡大している。これは、P2P世界の「情勢変化」に対応するものだとRIAAプレジデントのキャリー・シャーマン氏。「強力な制止手段なしには、海賊行為に圧倒され、音楽の作成・配信が窒息する」と言う。
RIAAによると、Peter D. Hart Research Associatesの7月の調査では、コンピュータからほかの人が音楽を無料でダウンロードできるようにすることは違法だと考えている人は64%。合法と答えた人は13%にとどまっている。またこの調査では、60対17の差で、個人違法ファイル交換者に対する法的措置への「支持と理解」が示されたという。RIAAは調査条件などは明らかにしていない。
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