メーカー公称の連続再生時間はなんと20時間。フル充電にして、実際にWMA 128kbpsでエンコードしたアルバムをリピートする設定で連続再生をテストしてみたが、20時間20分の再生が可能だった。
充電池込みで88グラムという軽量ながらこの再生時間の長さは驚異的。同社製品には、本製品とほぼ同サイズの「Rio Nitrus/-S」(62.4×82×17.8 mm)もラインナップされているが、こちらも78グラムで16時間の連続再生が可能。
Rio Nitrus/-Sから、省電力化についてのノウハウが本製品にもそのまま引き継がれているほか、使用されている充電池自体も改良され、長時間駆動を可能にしたとのことだ。
連続20時間という再生時間は、1インチの小型HDDを搭載したポータブルプレーヤーとしては最長クラス。より大容量の充電池を内蔵する2.5インチHDD搭載タイプまで見渡してみても、このスペックは光る。
機種 | メーカー | 再生時間 | HDDサイズ | |
---|---|---|---|---|
Rio Carbon | リオ・ジャパン | 20時間 | 1インチ | |
Rio Nitrus/-S | リオ・ジャパン | 16時間 | 1インチ | |
iPod mini | Apple | 8時間 | 1インチ | |
iPod | Apple | 12時間 | 1.8インチ | |
NOMAD MuVo FM | クリエイティブメディア | 14時間 | 1インチ | |
Zen Touch | クリエイティブメディア | 24時間 | 1.8インチ | |
NW-HD1 | ソニー | 30時間 | 1.8インチ | |
HDDの容量は5Gバイト。MP3/WAV/Audibeの各フォーマットに対応し、約2500曲の収録が可能(WMA 64kbps、1曲4分での計算)。楽曲の転送はいくつかの方法で可能だが、添付されるオーディオ管理ソフト「Rio Music Manager」を利用すれば、CDからのリッピング・エンコード・転送をこのソフト1本で済ませることができる。
CDをドライブにセットすると自動的にCDDBへの問い合わせが行われ、リッピングを開始すると、指定したファイルフォーマットとビットレートでファイルが自動的に生成される。ビットレートはWMAならば32〜192kbpsの5段階、MP3ならば32〜320kbpsの9段階から選択できる。
同ソフトを利用すれば、Rio Carbonとの間でどのような条件で同期を行うかを設定できる。無指定で同期を行えば、常にソフトとプレーヤーが同じライブラリを共有するほか、再生頻度や再生日時、転送日時などをキーとして同期を行うこともできる。
USBマスストレージクラスにも対応しているため、単純に転送を行うだけならばRio Music Managerを用いずとも、PC側にある楽曲ファイルをドラッグ&ドロップするだけでもよい。また、音楽ファイル以外のファイルをドラッグ&ドロップし、容量5GバイトのポータブルHDDとして利用することも可能だ。
PCに接続すると、「E:\」のような外付けHDDドライブとして認識されるので、そのままルートにファイル・フォルダをドラッグ&ドロップしても良いし、Rio Music Managerで音楽を転送すると、「音楽」というフォルダが生成されるので、そこにドラッグ&ドロップしても問題ない。わかりやすく、シンプルな使い勝手には好感が持てる。
付属ヘッドフォンとの相性もなかなか。WMA 128kbpsの曲をいくつか試しに試聴してみたところ、やや中音域の押しを弱く感じることもあったが、全体としてはかなり満足のいく印象を受けた。
視聴はイコライザーをOFFにした状態で行ったが、Rock/Jazz/Classical/Pop/Tranceの5種類のプリセットが搭載されているほか、オリジナルセッティングを作成して保存しておくこともできる。
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