日産自動車のカーテレマティクスサービス「CARWINGS」には、ユニークなサービスがある。情報検索や目的地設定などのサービスをオペレーターが代行、データをカーナビに送信してくれる有人サービスだ。
このサービスは、CARWINGSと携帯電話をケーブルでつないで行う分には問題ない。しかしワイヤレス接続が可能なBluetooth携帯でつなぐ場合には、いくつかの課題があった。
CARWINGSの有人オペレーターサービスは、まずユーザーがオペレーターに電話し、「自分が欲しい情報が何か」を伝える。次にオペレーターがオーダーされた情報をデータ通信でカーナビに送信する──という仕組み。つまり、音声通話とデータ通信を交互に行う必要があるのだ。
Bluetoothの場合、音声通話はハンズフリープロファイルを、データのやりとりにはダイヤルアッププロファイルを使う。そのため、Bluetooth携帯電話によるワイヤレス環境で有人オペレーターサービスを使うには、カーナビ側にプロファイルを交互に切り替える仕組みが必要だった。
日産自動車は、このほど交互切り替えの仕組みを開発。同機能を備えたCARWINGS対応のナビシステムを、「TIIDA」以降の新車に装備する。
対応するBluetooth携帯電話はドコモの「F900iT」とauの「A5504T」。今後発売されるBluetooth携帯電話への対応も、順次進めるという。
CARWINGS向けには10月5日から、iモードとの連携サービス「送っとケータイ」も提供される。CARWINGSから送られた位置情報や目的地情報をもとに、iモードのコンテンツプロバイダが周辺情報を携帯電話に送信するサービスだ。
サービス当初には、「ゼンリン携帯マップ」と「ぐるなび」の2サイトが対応。対応コンテンツプロバイダは順次拡大する予定だという。
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