音楽業界団体の国際レコード産業連盟(IFPI)は10月7日、英仏など欧州6カ国で音楽を違法にアップロードしていたファイル交換ユーザーを相手取り、計459件の法的措置を起こしたと発表した。
今回訴追の対象となったのは、ファイル交換ネットワークに大量の楽曲をアップロードしてほかのユーザー向けに提供していた個人。英、仏、イタリア、デンマーク、ドイツ、オーストリアの6カ国で刑事告発および民事訴訟が提起された。KaZaA、EDonkey、Gnutella、WinMxなど「未公認の」ファイル交換サービスが利用されたとIFPIは説明、被告は平均数千ユーロの損害賠償を命じられるだろうと述べている。
欧州では今年3月以降、音楽業界がファイル交換ユーザー訴追の動きに出ており、米国外での法的措置としては今回が最大の規模となる。欧州での訴追件数はこれで6カ国で650件を超え、今後ほかの国にも法的措置を拡大する意向だとIFPIは警告。違法ファイル交換で摘発されるよりも、オンラインで合法的に音楽を購入するよう呼びかけている。
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