米Flarion Technologiesは10月7日、通信機器メーカーの独Siemensとの提携を発表した。Siemensのモバイルブロードバンド製品にFlarionのブロードバンド無線技術「Flash-OFDM」を組み込む計画。
FLASH-OFDMはFlarionが開発したデータサービス向けの携帯ブロードバンド技術で、ユーザーが列車などで高速移動中でもデータサービスの利用が可能。最大時速250キロで移動中も、平均1〜1.5Mbpsのダウンロード速度を実現できるという
両社は450MHzの周波数帯向けの製品で協力する覚書を交わした。契約の下、FlarionがSiemensのスペックに基づきベーシックな450MHz機器の開発に当たる。Siemensでは来年4〜6月期をメドにFLASH-OFDM製品を、システムインテグレーションサービスと合わせて提供開始する。
450MHzの周波数帯はアナログの携帯電話に使っている国が多く、デジタル携帯電話の導入に伴ってこの周波数帯が空き始めているとFlarionは指摘。会長兼CEOのレイ・ドラン氏は「SiemensとFlarionの提携は、450MHzの周波数帯でオールIPのブロードバンドサービス提供を模索している事業者にとって、新しい次元のモバイルコミュニケーションをもたらすものだ」と述べている。
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