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RIAAの個人名公開要求、最高裁で門前払い

» 2004年10月13日 06時38分 公開
[IDG Japan]
IDG

 エンターテインメント業界にファイル交換ユーザー召喚の権利があるかどうか、および通信会社が新興の競合企業に対してネットワークを公開する必要があるかどうかをめぐる裁判が、米最高裁でいずれも門前払いされた。

 Verizon Internet Services対全米レコード協会(RIAA)の訴訟では、VerizonなどISPのネットワーク上で著作権付きのファイル交換を行っていたと目される人物の氏名開示を許可するよう、RIAAが求めていた。一審ではRIAA勝訴の判決が出たが、控訴裁でその判断が覆され、RIAAは被告名を特定しないまま提訴する「John Doe」形式でのファイル交換ユーザー提訴を強いられている。

 「今回の決定は、著作権者とその代理人、あるいは著作権者を装ったなりすましやストーカーが、裁判所に1ページの書類を提出するだけでインターネットユーザーについての個人情報を入手できてしまうのは認められないということだ」。Verizon副社長のサラ・ドイチュ氏はこのような談話を発表した。

 一方、電話会社のネットワーク開放をめぐる裁判の上告も、この日最高裁で却下された。

 Verizon CommunicationsやQwest Communicationsなどのベル系電話会社は米連邦通信委員会(FCC)の規制によって、将来的な競争相手となり得る電話会社へのネットワーク開放を義務付けられていたが、控訴裁でこの規制が無効と判断され、AT&Tなどの長距離電話会社と州当局がその判断を不服として上告していた。

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