「RDR-HX70」は、「スゴ録」の新ラインアップの中でスタンダードモデルに位置する製品だ。250GバイトのHDDと最大8倍速のDVD書き込みドライブを備え、アナログBSチューナーも搭載した。
スタンダードモデルといっても、上位モデルの「RDR-HX100/90」との差異は多くない。HX100は400GバイトとHDD容量も大きいが、HX90は250GバイトとHX70と同じ。HX70ではA/Dコンバータが標準的なスペックになり、HDMI出力とi.LINK入力が省略されている程度だ。
旧モデルと比較すると、基本スペックにおける大きな改善点が2つある。まず、コピーワンス番組のムーブが可能になった。デジタル放送などのコピーワンス番組をHDDに録画した後で、DVD-RW(VRモード)へ移動して保存できる。旧モデルでは、HDDでそのまま試聴するか、またはDVD-RWメディアへ直接録画するしかないという中途半端な対応だったため、この点に関しては、ようやく他社製品に追いついたといえる。
また、旧ラインアップではハイエンドの「RDR-HX10」でも搭載されていなかったゴーストリダクションチューナーが「RDR-HX100/90/70」の3製品に搭載されている。RDR-HX70は、ちょっと高めのスタンダードモデルに分類されると思うが、このクラスではまだまだ採用例は少ない。ゴーストに悩まされている人たちには、非常に嬉しいポイントだ。
最大の特徴といえる「おまかせ・まる録」も進化した。キーワード指定によるおまかせ録画のロジックは大きく変わっていないが、使いやすくなった。これは、単に操作性だけの話ではなく、より利用者の嗜好にマッチした番組が“おまかせ”で録画できるという意味も含んでいる。
使いやすさの向上という点で大きいのは、おまかせ録画の全録画候補が時系列で一覧できるようになったことだ(従来は条件ごとのみで、実際にどの候補が録画されるのか、わかりにくかった)。一覧では、予約録画と時間が重なって録画できない番組には赤、おまかせ録画との重複で録画できない番組には緑のマークが付くようになっており、どの番組がどんな理由で録画できないかを把握できる。
おまかせ録画の中で優先順位を変更することも容易になった。おまかせ録画では、先に登録された条件が優先されるのだが、条件を選択して決定キーを押すとコンテキストメニューの中に「優先変更」が現れ、簡単に優先順位を変更できる。
気になるのは、条件は設定されているが、おまかせ録画は無効になっている番組まで表示されてしまうこと。できればおまかせ録画が無効になっている条件は排除する選択肢をくわえるか、いっそ無効になっている条件は全候補一覧に含めないほうが良いと思う。
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