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ハドソンのMMORPG、Yahoo!BB限定配信

» 2004年10月21日 20時48分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 ハドソンとビー・ビー・サーブは10月21日、MMORPG「Master of Epic」(MOE)のオープンβテストを10月28日にスタートすると発表した。

イメージ画像。(C) HUDSON SOFT ALL RIGHTS RESERVED.

 Master of Epicは、両社が共同開発したファンタジーMMORPG。謎に包まれた島「ダイアロス」を舞台に、キャラクターが冒険を繰り広げる。3月19日から、参加人数を制限したクローズドβテストを行っていたが、10月28日からは人数制限を撤廃する。

 参加には、BBサーブのオンラインゲームポータル「BB Games」のユーザーID「BB-ID」が必要。BB-IDは、利用ISPに関わらず取得できる。12月末か1月上旬からは、BB-IDを持たないYahoo! BBユーザーも参加可能になるほか、全国のビー・ビー・サーブ契約ネットカフェ1500店舗からも参加できる。

 有料化時期や料金は未定だが、有料サービスはYahoo! BB会員限定。ただし、オープンβテストに参加していれば、Yahoo!BB以外のISP会員も利用できる。

 また、来年夏以降、中国や韓国など海外向けにも提供開始するという。

 MOEの製作は、ハドソン中心で行った。販売や料金の回収はビー・ビー・サーブが行う。投資や収益は両社で分け合う形だ。

限定配信がブームを作る?

 有料サービスをYahoo!BB会員限定にしたのは、プロモーション投資を効率化するためだと、ビー・ビー・サーブの孫泰蔵社長は説明する。

 有限なプロモーション費用を、広範なユーザーに対して薄くまんべんなく投資するよりは、一定のユーザーに集中的に投じた方が効率がいいというのが孫社長の考えだ。「オンラインゲーム市場はまだ黎明期。広く浅い投資では、爆発的ブームにつながらない」(孫社長)。

 ハドソンの工藤浩社長も孫社長に同意する。「誰のためにやっているかわからないプロモーション活動はすべきではない」(工藤社長)。ユーザーを制限する代わりにサポートを厚くし、有料サービス移行後の退会者を減らしたいとの考えを示した。

 また工藤社長は、ビー・ビー・サーブと提携したおかげで、ハドソンは製作に集中できたと語った。開発は5−10億円を投じて3年かかったという。

 MOEは、ビー・ビー・サーブがゲーム製作会社と共同制作したゲーム配信第1弾。同社は9月にコーエーと「真・三國無双BB」の共同製作を発表しているが、同ゲームの配信開始は2006年春の予定。

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