ルネサステクノロジは、液晶TVの主要な信号処理を1チップ化したLSI「DVP-Mシリーズ」3製品を11月からサンプル出荷開始する。従来、6つ以上のLSIが必要だった機能を1チップに統合。システムの低価格化・小型化が可能だ。
Y/C分離回路、ノイズリダクション回路、IP変換、クローズドキャプションやテレテキストなどデータスライサ機能、動画応答性を改善する「Compression Feed-Forward Driving」(cFFD)、カラーマネージメント機能「Natural Color Matrix」(NCM)、パネルのタイミングコントローラーなどを1チップに搭載した。同社は「液晶TVの主要な信号処理を世界で初めて1チップ化した」としている。
映像信号はNTSC、PAL、SECAMに対応した。インタフェースはコンポーネント、コンポジット、S映像、Scartなどをサポートする。
「DVP-M」(サンプル価格:税込み4725円)と、「DVP-MT」(同:2835円)、「DVP-ML」(同:2310円)の3製品をラインアップした。「M」はY/C分離、IP変換を3次元で、「ML」「MT」は2次元で処理する。「M」は64MビットDRAMを、「MT」は16MビットDRAMを搭載。「ML」はDRAMを省いた。
3品種ともピン配置に完全な互換性を持たせたほか、「M」は「MT」「ML」に対して完全に上位互換なため、13インチクラスから22インチクラスの液晶TVまで、システム基板やソフトの共通化が可能。製造期間の短縮やコスト削減につながるとしている。
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