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ビートルズ特別版は花柄iPod?――iPodイベントのまとめ(1/2 ページ)

» 2004年10月29日 18時48分 公開
[IDG Japan]
IDG

 10月26日に米サンノゼ開かれたApple Computerの音楽イベントに幸運にも参加できたので、その様子をまとめてみよう。

 イベント開始前のロビーにはいつもの顔ぶれがそろっていた――ジャーナリスト、音楽業界の人々、Appleの社員、開発者、それに神のみぞ知る手段でこうしたイベントへの参加権利を獲得する人々。これまでのiPodの発表会より、招待客の数がやや制限されている――第4世代iPodの発表会では1000人強だったが、今回は750人くらいか。

 いつものように、ロビーはうわさで持ち切りだった。U2 iPodは本当に出るのか? 60GバイトのiPodは? ローエンド向けに、フラッシュメモリのiPodを出すのかも?

 U2っぽいイベントであることを強調するように、スティーブ・ジョブズ氏の登場まで、会場にはU2の曲が流れていた。そして、いよいよジョブズ氏登場のその前に、新しいU2 iPodのコマーシャルが大型スクリーンで放映された。

 おなじみの黒いタートルネックとジーンズ姿のジョブズ氏は快活で健康そうだったが、前回見たときより少しやせたようだ。Macworld Expoの典型的な進行に沿って、ジョブズ氏はまず、製品の評判と数字からショーを始めた――新しいiMac G5への賞賛を引用し、昨年直営店に2400万人が来店したことを取り上げた。また、iPodとiTunesによるデジタル音楽市場の支配をはっきり示す数字を挙げた。

 大きな発表その1は、その日開店した欧州のiTunes Music Storeについてで、オーストリア、ベルギー、フィンランド、ギリシャ、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、ポルトガル、スペインの住民が利用できる(バチカン市国でも大丈夫かどうかは不明)。そして、「さあ、いよいよお楽しみの時間だ」の見せ場では、カナダのiTunes Music Storeの11月の開店が発表された。

 iPodの話題に移って、ジョブス氏は、今月発表された数値を引用した――前四半期に200万台のiPodが売れ、iPodはMP3プレーヤー市場全体で65%、HDD搭載音楽プレーヤー市場では92%のシェアを獲得している。

 ささいだが楽しい発表としては、「iPod Socks」があった。愛用のiPodを入れる、6色から選べる29ドルの「iPodウォーマー」だ。これには笑いと「冗談だろ?」というざわめきが起きた。しかし、まだApple Storeには登場していないが、これは実際に売り出されるもので、11月中旬には出荷されるようだ。

 私の印象としては、ものすごくかわいい製品だが、iPodを保護できないし、入れたままではiPodの操作部分にアクセスできない。つまり、役には立たないが、言ってみれば、クリスマスプレゼントにもってこいのものだ。

 それから、ジョブズ氏はビデオiPodをめぐる憶測を完全に打ち消した。動画対応の携帯プレーヤーは大きすぎ、重すぎ、見るべきコンテンツも不足しているというのが同氏の考えだ。iPodに「動画は合わない」と同氏。

 一方、写真はAppleにとって意味があるとして、ジョブス氏は「iPod Photo」を取り出して見せた。画面がカラーであること以外は完全に第4世代のiPodと同じに見える音楽プレーヤーだ。新モデルは、499ドルで40Gバイトのモデルと599ドルで60Gバイトの2機種。MacとはAppleの写真管理ソフト「iPhoto」経由で、Windows PCとは「Photoshop Elements」か「Photoshop Album」経由で画像を交換する。iPodは、MacとWindows PCの、どのフォルダからでも写真を取り出せるが、デジタルカメラとの直接接続はできない――この機能は多くの人が望んでいたものだったのだが。

 iPod Photoには、iPod Photo Dockが付属しており、このドックには標準のデータ/電源コネクタと、オーディオ出力ポート、Sビデオポートが付いている。Sビデオポートがあるので、iPodをテレビに接続できる(それに、ビデオカメラのSビデオ端子に接続すればiPodのスライドショーを録画することもできると思う)。さらにAVケーブルも付属しており、これをiPodのヘッドホン端子に接続できる。ほかのiPodと異なり、iPod Photoにはキャリングケースも付いてくる。このiPodが壊れやすいからかどうかは分からない。

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