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みんな気になっていた“あの格安液晶テレビ”を観てみたレビュー(3/4 ページ)

» 2004年12月01日 01時32分 公開
[西坂真人,ITmedia]

 ただし、内蔵チューナーはアナログ地上波とBSアナログで、残念ながらデジタルチューナーは搭載していない。そのためデジタルハイビジョン放送を楽しむには外部のデジタルチューナーを別途用意する必要がある。もっともデジタルチューナーの価格も以前に比べてだいぶ安くなっており、筆者のように買い増しでBSデジタルチューナーが2台あるというケースも少なくないだろう。またデジタル放送はケーブルテレビを利用しているというユーザーも増えており、必ずしもデジタルチューナーを内蔵していなければいけないということはない。

 d:2732GJはD4入力端子を2系統装備しているので、1つはデジタルチューナー、もう1つはDVDレコーダー/プレーヤーを接続するという使い方もできる。

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 一方アナログ放送の映像は、可もなく不可もなくといったところ。虹の様なノイズが輪郭線近くに発生する「クロスカラー」は少ないものの、輪郭などに黒い点がボツボツとまとわりつくように現れる「ドット妨害」が若干多くみられる。

 特に明るい画面の中に小さな面積の黒い点があるようなケース、例えば顔のアップの時の鼻の穴などで、黒の点の中にチラチラと白いドットが発生したりする。このあたりの映像処理は、国内メーカー製品に一日の長があるようだ。

 ノイズリダクション機能は5モード(オフ/自動/弱/中/強)から選べる。デフォルトは弱。中〜強にすると処理が追いつかないのか、動きのあるシーンで残像が残り、画質もノッペリとなって気持ち悪い。自動は映像によって弱から強までを可変しているようなのだが、弱モード時との差はあまり分からなかった。同機能はあまり期待しないほうが良さそうだ。参考までに、ノイズの多いビデオテープを視聴する時に利用するビデオ向けのノイズリダクション「VCRモード」(オン/オフのみ)も装備されている。

 画面タイプは4:3/16:9/パノラマ/ズームの4タイプから選べる。ズームは元ソースのアスペクト比を維持しながら横サイズを画面イッパイに拡大するモードで、4:3の地上アナログ放送では上下が1/8ずつカットされる。ただしビスタサイズで放映される映画などにはちょうど見やすくなる。もっともこのあたりは、ワイドテレビには標準的に搭載されている機能だ。

PC映像表示はオマケと考えるべし

 d:2732GJにはアナログRGB入力端子も用意されており、PCの画像をディスプレイ上に表示できる。サポートする解像度は、640×480/800×600/1024×768/1280×960/1280×1024の5モード。パネル解像度(1280×720)をフルに使うモードはなく、どれも両端に黒い帯(表示されない部分)を残しての表示となる。

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