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MP3に対応したHDDウォークマン「NW-HD3」――MP3の使い心地を試してみたレビュー(3/4 ページ)

» 2004年12月02日 19時41分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 NW-HD3に転送を行うには、SonicStageの画面右上のダイヤログを「ATRAC Audio Device」にあわせた後、「音楽を転送する」のボタンを押せばよい。WMA/WAVについてはATRAC3/ATRAC3plusに変換された後に変換されるが(標準の変換ビットレートはATRAC3plus 64kbpsだが、ATRAC3 66/105/132kbpsやATRAC3plus 48/256kbpsに変更も可能)、MP3についてはそのまま転送される。

photo NW-HD3へ楽曲を転送中

 各種の音質効果をオフにした状態で、筆者のPC内にあったMP3やWMAのファイルを転送して試聴してみた。ビットレートとファイル形式の変換が行われないMP3については「いつも聞いているとおりだな」という印象だったが、ATRAC3 plus 64kbpsに変換された曲については違和感というか、音が全体的にぼやけたような印象を受けた。

 もちろん、元のソースによっても印象は変わるだろうし、歩きながらのBGMとして流すということならば気にならないレベルではある。しかし、変換ビットレートをATRAC3 132kbsやATRAC3 256kbpsに切り替えたところ、そうした印象を受けることはなかっただけに、高ビットレートのWMAファイルを持っているならば、HDDの容量と相談しながらできるだけ高い変換ビットレートを選択するべきだろう。

 また、用意されている音質効果はかなり強力に効く。プリセットされているイコライザーもだが、特にV-SURは強力で、人によっては「作り過ぎ」という印象を与えるかもしれない。はっきりとした変化が楽しめるという点ではハードロックやテクノ、ライブ盤といった音源には向くが、「ちょっと低音が足りないかな」というレベルの場合は自分でイコライザーを設定した方がいいだろう。

「MP3対応」の正体

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