インフォプラントが運営するインターネットリサーチサイト「C-NEWS」は12月3日、大衆薬(処方せんなしで購入できる一般用医薬品)に関する意識調査の結果を発表した。調査対象は、15歳(中学生は除く)以上のインターネットユーザー1000人。
「薬局などの店頭で大衆薬を購入するときに、対面販売に不安や不信を感じたり、不便だと思ったことはあるか?」をたずねたところ、「ある」と回答したのは全体の1割半ばで、具体的な意見としては「あきらかに知識がなさそうなアルバイト風の店員が多い」「医学的な判断より、自店の利益を優先していると感じた」なとが挙げられた。
店頭で購入することの多い大衆薬(複数回答形式)は、風邪薬がトップで7割となり、目薬、胃腸薬が続いた。
次に、インターネットでの大衆薬の購入経験をたずねたところ、経験が「ある」人はわずか2%しかいないことが分かった。「購入に際して困ったことや不満に思ったことはあるか?」との質問では、実際に購入した20人中19人が「ない」と回答した。
インターネットでの大衆薬購入については、1割弱が「かなり便利だと思う」、4割半ばが「まあまあ便利だと思う」と答え、過半数が「便利」と考えていることになる。「便利だと思う理由」(複数回答形式)は、「買い物に行く時間が省けるから」が7割半ばで最多回答。次いで、「時間を問わず購入できる」「自宅に届けてもらえる」など、通販としてのメリットが多く挙げられた。
ネット購入したい大衆薬(複数回答形式)は、風邪薬が6割半ばで首位となり、以下4位までは目薬、胃腸薬、肩こり・腰痛・筋肉痛の薬の順で、薬局などで購入することの多い薬と同じ結果になったが、5位には避妊具(2割半ば)が入った。
薬局などで購入することの多い薬との比率の差を見ると、避妊具が17ポイント、婦人薬が9ポイント、妊娠検査薬、便秘薬が各8ポイント、肩こり・腰痛・筋肉痛の薬、勃起不全の薬が各7ポイント、水虫薬が5ポイントと、対面販売での購入に抵抗を感じる人が多いと考えられる項目で、「ネットで購入したい薬」がより高いポイントを示す傾向となった。
一方、ネットでの大衆薬購入を「便利だと思わない」と回答した人の理由(自由回答方式)では、「ある程度薬剤師の方に相談して買いたい」「ネットで買った薬は信用できない」「急な場合は間に合わないし、送料がかかると高いものになってしまう。最近のドラッグストアは夜遅くまで営業しているので、充分間に合う」などが見られた。
最後に、ネットで大衆薬を購入することに「不安を感じることがあるか?」を全員にたずねたところ、「ある」としたのは4割半ば、「ない」が5割半ばという結果になった。
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