NTTコミュニケーションズは12月6日、OCNの独自コンテンツとして「香り通信」を展開すると発表した。香り通信は、パソコンに接続した「香り発生装置」を使い、“香り”と連動したWebサービスを提供するというもの。まずは実証実験を兼ねた公開体験イベントを行い、その結果をもとに早期の事業化を目指す。
体験イベントのタイトルは、「OCN Presents 岡本翔子の2005年星占い〜幸せをよぶ香りのメッセージ〜」。ビックカメラ新宿西口店内にあるネットカフェ「Broadband Cafe @LIVING」にパソコンと香り発生装置を設置し、店舗の営業時間内(10時〜20時30分)なら誰でも参加できるようにする。
参加者がWeb画面で生年月日を入力すると、2005年の運勢と、幸運を引き寄せる“香りのレシピ”が表示される。レシピをクリックすれば、香り発生装置が“香り”を発生。参加者は自分の“運気”を高める香りをその場で楽しめるという。占いは、占星術家の岡本翔子氏
が担当した。
「香り通信」の試みはケイ・オプティコムが夏に実施しているが、NTTコミュニケーションズ、コンシューマ&オフィス事業部営業推進部営業企画担当課長の境野哲氏によると、「今回は、香り発生装置の中で、香りを“調合”する点が異なる」という。
ミラプロが開発した「香り発生装置」は、中に32種類の天然液体香料を常備しており、ネットワーク経由で取得した“レシピ”(香り調合パターンファイル)に基づいて香りを調合・発散する。「香り発生装置には電磁式の弁があり、1秒間に20回の開閉が可能だ。混合する香料の比率を変えることで、無限に近い種類の香りを調合できる」(境野氏)。
NTTコミュニケーションズでは、公開実験の結果をもとにOCN会員向けの「香り通信」商用化を目指す。「商品化のスケジュールは未定だが、コンテンツとネットワークサービスを融合させたトータルソリューションとして提供したい」(同社)。
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