調査会社の米 In-Stat/MDRは、ビデオゲーム市場の調査レポートを発表した。市場全体の縮小傾向が指摘されているゲーム市場だが、レポートでも、出荷台数の減少は次世代ゲーム機が市場に出そろう2006年まで続くと予想している。
任天堂の「GAMECUBE」は、2003年第4四半期の世界規模の値下げで売り上げが増加し、ここ数年で確実に市場を拡大した。一方、マイクロソフトの「Xbox」は、GAMECUBEと市場シェア第2位を巡って競争中。Xboxは、北米で好調、ヨーロッパでも規模が拡大しつつあるという。
こうした状況を踏まえ、同社のシニアアナリストであるBrian O'Rourke氏は、「縮小している市場にはよくあることだが、メーカーはハード、ソフト双方の値下げをして、ゲーム機にあまり関心がないユーザーや価格重視のユーザーの関心をひこうとしている。しかし出荷台数の前年比減少は、次世代ゲーム機全機種が市場に出回る2006年まで続くだろう」と予測した。
またレポートでは、各社が次世代ゲーム機を投入するタイミングと、その影響についても触れている。「最初の次世代ゲーム機となるマイクロソフト『Xbox 2』は、2005年の第4四半期には市場を席巻しているに違いない。ところがソニーは、2006年中頃には『PlayStation 3』を投入し、マイクロソフトに大きなリードを許さないだろう。任天堂は、一番の競争相手であるソニーと同時か、その前に次世代ゲーム機『GAMECUBE 2』を発売しようとしている」。
同社の調査レポート「2004年ゲーム機市場:次世代機を待つ市場」は、各ゲーム機の地域別出荷数と今後5年間の収益予測を掲載している。
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