Apple Computerとの提携の一環としてMotorolaは今年、iTunesクライアントの投入を計画している。このデバイスは1月6日にInternational Consumer Electronics Show(CES)の基調講演で披露されるはずだったが、世界中のエンジニアが講演のWeb放送を見て、もしその気になれば、そのデザインを目にしてインターネットで情報を交換できてしまうかもしれないと、幹部陣が思い至った。
このため聴衆は、このデバイスは今年中に登場する、という、Motorolaパーソナルデバイス部門社長ロン・ガリクエス氏の約束だけで満足しなければならなかった。同氏はそれ以外で今後登場予定の技術とガジェットの一端を披露、ユーザーが主導権を持つ未来について同社の構想を紹介した。基調講演には本来会長兼CEOのエド・ザンダー氏が登場するはずだったが、身内の不幸のために講演がキャンセルになり、代わってガリクエス氏が講演を行った。
年配世代には受け入れがたいかもしれないが、自分たちの子供の世代(ガリクエス氏によれば特に10〜16歳の少女)は市場を動かす大きな力となっている。子供たちは、両親はともかくとして、常にインターネットや音楽、友達とつながっていたいものだ。Motorolaの「Seamless Mobility」戦略は、少なくとも部分的にはプレティーンやティーンエイジャーに向けられているが、講演で披露された同戦略のアプリケーションは明らかに、最新のガジェットを仕事や家庭で役立てたいと考える聴衆をターゲットとしていた。
CESで大きな注目を集めている「Motorola Snowboarder」が登壇し、ガリクエス氏が同戦略のデモを行う手助けをした。このスノーボーダーたちはBluetooth対応のジャケットを着てBluetooth対応のヘルメットをかぶっていた。いずれもユーザーが山でスノーボードやスキーをしている間でも接続できるようにするものだ。この装備はMotorolaがBurton Snowboardsと結んでいる提携の一環で、今年末か来年初頭に発売される見通し。
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