パイオニアはCESの同社ブースにて、フルHDのRAWデータ映像をH.264に変換するデモを行っている。
行われているデモは、HDDに収められた1920×1080i/30fpsというフルHD(RAWデータ)の映像を、可変ビットレートのH.264へリアルタイムにエンコードするというもので、エンコーダはH.264のメインプロファイル レベル4.1に対応する。同様のデモは昨年11月に開催されたCEATEC JAPANでも行われたが、当時はHD映像のリアルタイムエンコードは実現できず、SDに留まっていた。
「これまでフルHD映像のエンコード処理にはかなり時間と計算機のパワーが必要だったが、このエンコーダではパラメータもリアルタイムで変更しながらのエンコードが可能になっており、作業性は格段に向上する」(同社)
現時点では入力から出力までに2〜3秒のタイムラグがあり、完全なリアルタイムエンコードではないが、H.264はBlu-ray DiscとHD DVD双方でサポートされるために、同社では改良を進めながら、実用化を目指す方針だ。
「まずは小型化を進める。現在はまだ研究開発の段階だが、エンコード/デコードのワンチップ化まで実現すれば、プラズマテレビやBDレコーダーなどへの搭載を目指したい」(同社)
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