セイコーエプソン、富士通、日立製作所、松下電器産業、三洋電機、ソニーの6社は、リアプロTVやフロントプロジェクターなどに利用される表示方式「3LCD」(液晶3板透過方式)のプロモーションを目的とした団体「3LCD Group」を設立、1月7日(現地時間)にCESで会見を行った。
同団体の代表 John Rang氏(Epson America President and CEO)は会見にて3LCD方式のメリットを挙げながら、「大画面を実現するコンシューマ向け製品は多く存在しており、その方式も多岐に渡る。市場は混乱しているのだ」と述べ、液晶TV/プラズマTV/リアプロTV/フロントプロジェクターといった多様な大画面製品で、さまざまな表示方式が存在していることこそが、ユーザーへわかりにくさを与えていると主張する。
Rang氏は続ける。「3LCD方式のエンジンは9億以上が出荷されており、ビジネス用プロジェクターの世界では世界シェアの65%を占めている。コンシューマ市場においても、3LCD方式の製品は混乱を解決するひとつの解決策となるものだ」。
新団体3LCD Groupは、3LCD方式自体の知名度を向上を目的としたプロモーショングループとして活動を行っていく予定だが、現時点では具体的な活動は示されなかった。「北米のみならず、日本や中国などの市場でも3LCD搭載のプロモーションを行う予定だが、具体的な活動予定はない。ただ、CESのような各種展示会に“3LCD”としてブースを構えるということは十分に考えられる」(エプソン)
プロジェクションの表示方式としては、3LCDのほかにもTexas Instrumentsの「DLP」や、Intelが製品化を目指したが断念した「LCOS」などの方式があるが、「対DLP、対LCOSという意味合いは全くない。純粋に3LCDの知名度向上を狙う」と3LCD Group側では述べている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR