情報通信研究機構(NICT)はこのほど、太陽活動活発化による宇宙嵐(地磁気嵐)が数日中に発生する可能性があると発表した。
1月14日から太陽面上の一部分(活動領域720)の活動が活発化。多くのフレアが発生したことで多量の高エネルギー粒子が地球に到来し、米国NASAのACE衛星や米国NOAAの気象衛星GOESなど一部の人工衛星が観測できない状態になっているという。
一連の太陽活動活発化にともなって、日本時間1月17日午後6時55分に地磁気嵐が急発生し、現在も進行中だという。
「数日内に大きな地磁気嵐が発生する可能性があるほか、今後も2〜3日の間は地磁気の荒れた状態が続くと思われる。北海道で低緯度オーロラが観測される可能性もある」(NICT)
放送・通信などに利用されている周回/静止衛星は、太陽によって磁場が影響される磁気圏を飛んでいる。この磁気圏内では地磁気嵐が発生すると衛星の障害原因となる放射線帯を形成する。また、地磁気嵐によって極域にはオーロラが発生し、電離層には強い電流が流れるという(別記事を参照)。
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