Napsterは2月3日、「Napster To Go」サービスを正式発表したが、英国では米国の2倍の料金を取られるというニュースに英国の音楽ファンがショックを受けている。しかしNapsterはMacworld会場での取材に対し、これは同社のせいではないと弁明した。
英国でのサービス料金が月額14.95ポンドなのに対し、米国では14.95ドル。現在の為替レートで換算すると、英国のユーザーが毎月支払う額は27.95ドルになる。米国の方が毎月13ドルも安いことになり、年間では156ドルの差が出る。
この差の一部は、米国では加算されない付加価値税によって容易に説明がつく。付加価値税を除けば英国のNapster To Goは月額12.72ポンドともう少し手ごろな額になる。現在の為替レートでは23.79ドルとなり、差額は月額8.84ドル、年間106ドル(56.17ポンド)だ。
為替だけで直接比べるのは不公平かもしれない。為替は変動するものだからだ。Napsterは「特に米国では付加価値税を払う必要がないため、異なる通貨と比較することはできない」と話す。
しかし付加価値税を除いてもまだ料金の差は残る。Apple Computerも以前、国によって異なる料金をめぐって批判されたが、そのときの答えと同様、Napsterも音楽レーベルのせいだと弁明している。
「(トラック配信のための)ライセンスは地元で取得しなければならない。当社の場合、英国よりも米国の方がレーベルから好料金を引き出せた」と同社担当者。
料金をめぐって不満は出ているが、Napsterは引き続き、コストを根拠とした論議でサービスの宣伝に努めている。「iTunesはiPod人気によって存在し(かつ資金的にも助けられている)一次元的なビジネスモデルだ。iPod所有者が不満を持ち、自分のプレーヤーに入れるためになぜこれほどの料金を支払わなければならないのか、そしてなぜNapsterでこれを使えないのかと、Appleに疑問をぶつけることも多いと予想する」
同社の挑戦的な姿勢は続く。「この答えも聞きたいものだ、ミスター・ジョブズ」
AppleはまだNapsterとのバトルには応じていない。コメントを求めたが沈黙が返ってきた。
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