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幼児の“ナマ声”人形、歌う歯ブラシ――ギフトショーは今年も熱い東京インターナショナル ギフト・ショー春2005(1/2 ページ)

» 2005年02月15日 20時35分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 幼稚園児の肉声でしゃべるコミュニケーション型ぬいぐるみから、「ひざまくら」の新バージョンまで――2月15日に東京ビッグサイト(江東区有明)でスタートした第59回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2005は、今年も面白グッズが満載だ。ビッグサイト全館をフルに使い、国内外2437社・4252小間の展示を楽しめる。18日まで。

今回のテーマは「心を伝えるおしゃれ感覚の“ヘルシーギフト”が今熱い」。健康関連グッズも充実している

電車とひざ枕の共通点

 丸彰が出展する機関車トーマスの玩具は、黒ペンで書いた線の上を正確に走る。ボディ裏に紙の明暗差を感知する2基の光センサーを装備。センサーの間に黒い線がくるよう調整しながら走る。昨年、江ノ島電鉄の模型と路線を使った「光センサー江ノ電300形」(税込み1900円)を発売し、約6000セットを売り上げた。トーマスバージョンは専用の線路とセットで4月中旬ごろ、2500円前後で発売予定だ。

 電車関連のおもちゃが多いセクションで、話題の「ひざまくら」を見つけた。出展社名はトレーン。その名の通り、電車模型をメインに扱っており、電車模型も展示している。ひざ枕は、同社の五十嵐誠常務が突然思い付いて制作。枕業界に殴り込みをかけた。

ひざまくらと五十嵐常務

 スカートとパンツをはいたリアルな見た目と手触り、寝心地の良さで人気商品に。税込み9429円となかなかの値段だが、12月の発売以来約4500個売り上げた。「たくさんの人に使い心地を試してほしい」(五十嵐常務)が、デパートなど子どもがよく来る場所で売りにくいのが悩み。「子どもが『パパー、この枕パンツ見えてるー』とか言ったら困りますよね」(五十嵐常務)。

 スカートの種類が今後増えるかもしれない。現在は赤と黒のタイトスカートのみだが、スリット入りタイトスカートやフレアスカートを参考出展。ギフトショーでの反応を見て商品化を考えるという。

 「電車模型もひざまくらも、“本物にどれだけ近づけるか”というスタンスで作っている点は同じ」(五十嵐常務)。

スリット入り(左)、フレアスカート(右)と、「うちのカミさんが若い頃履いていた」(五十嵐常務)ジーンズスカート(上)。ジーンズスカートの販売予定はない

“リアル幼稚園児ボイス”の萌え人形、女の子版も

 音声認識機能を搭載し、会話してくれるパートナーズの人形「おしゃべりたっくん」(税込み1万2600円)は、見た目は普通のぬいぐるみだが、声のリアルさに驚かされる。声優のアニメ声ではなく、本物の幼稚園児の声でしゃべるのだ。

「おしゃべりたっくん」。左の犬は、話しかけると「ワン」と答えてくれる「まめ」で、5月までに発売する予定

 素人の幼稚園児を声優に抜擢。「幼稚園のお遊戯会を見せてもらって、最もイメージに合う子どもをスカウトした」(説明員)。音声認識機能を備え、「今何時?」「歌って」「ハロー」や数字など40語を認識し、各語について4〜5種類の返答をランダムで返す。「ハロー」と話しかけると「アイムハングリー」「ニーハオマ」「わかんない」「ごめーん、僕英語できないよ」などとキュートな声で答えてくれ、腐女子記者はかなり萌えた。

 メインターゲットは中高年層の女性。「プリモプエルを持っている人が買うケースが多い」(説明員)。バンダイの電子ぬいぐるみ「プリモプエル」が開拓した、子育て後の主婦層に人気だ。高齢者のリハビリ向けにも好評だという。

 女の子版「はなちゃん」も今年9月ごろ発売予定。たっくんよりもコミュニケーション能力を高める予定で、例えば、「歌って」と話しかけると歌ってくれ、その後「上手だね」と誉めると「ありがとう」と答えるなど、2段階の応答ができるようにする計画だ。現在、幼稚園を回ってぴったりの声優を探しているという。中高年女性だけでなく、大きなお兄さんにも受けそうだ。

見た目はあまり萌えないが、声に萌えそうなはなちゃん

歯ブラシも歌う

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