松下電器産業は3月17日、デジタルオーディオプレーヤー「D-Snap Audio」シリーズと、世界初の“SDカードスロット付き”ミニコンポを発表した。これまでPCユーザーが牽引してきたシリコンオーディオ市場だが、新製品は「パソコンがなくても簡単に録音できる」のがポイントだ。“音飛び”せず、プレーヤーも軽くできるといったSDオーディオの長所を、非パソコンユーザーにも訴求する構え。
SDオーディオプレーヤーは、「SV-SD100V」と「SV-SD90」の2モデル。いずれもハーフミラーの前面パネルが特徴的なスクエアタイプで、ミラーの奥に有機ELディスプレイを搭載している。メモリは内蔵せず、またSDカードは同梱していないが、そのぶん価格を抑えたという。なお松下では、同時に1GバイトのSDカードを低価格(店頭予想価格で1万5000円前後)で発売する予定だ。
製品名 | SV-SD100V | SV-SD90 |
---|---|---|
メモリ | SDカード(別売)☆2☆ | |
対応ファイル | MP3/WMA/AAC☆2☆ | |
FMチューナー | ○ | ー |
ボイスレコーダー | ○(G.726) | ー |
インタフェース | USB☆2☆ | |
電源 | ニッケル水素バッテリー☆2☆ | |
本体サイズ | 42.9(幅)×43.2(高さ)×17.5(厚さ)ミリ☆2☆ | |
重量 | 約39.9グラム | 約39グラム |
カラー | シルバー、ブルー | ホワイト、ブルー、レッド |
価格 | オープン(1万8000円前後) | オープン(1万4000円前後) |
発売日 | 4月8日☆2☆ | |
2機種とも、「D.SOUNDエンジン」と呼ばれる独自LSIを採用し、小型化と音質の向上を図った。D.SOUNDエンジンは、デジタルアンプやイコライザー、音楽を圧縮する際に失われる高域部分を圧縮データから推定して補完しながら再生する「リ・マスター」機能を1チップ化したもの。
内蔵バッテリーには、角形のニッケル水素充電池を採用しており、約3.5時間の充電で最長14時間30分の音楽再生が可能だ。充電はACアダプター、USB、乾電池を使った専用チャージャー(SV-SD100Vのみ)を利用できる“3Way”対応。充電池と乾電池チャージャーを併用すると、約50時間の長時間再生が可能になるという。
また、上位モデルのSV-SD100Vは、FMステレオチューナーとボイスレコーダー機能を搭載している。ラジオ放送の録音もサポートしており、その際の音声フォーマットはG.726になる。
もちろんパソコンとの連携も可能だ。同梱ソフト「SD Jukebox Ver.5.OLE」を使用すれば、プレイリストの作成や楽曲の管理が行える。基本機能は従来通りだが、SDカードへの転送が「start」ボタンのワンクリックだけになるなど、ユーザーインタフェースに若干の変更が加えられている。対応OSは、Windows 2000/XP。Mac OSはサポートしていない。
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