ニコンは4月20日、一眼レフデジタルカメラ「D70s」を発表した。発売から1年間で100万台を出荷した「D70」の後継機。ユーザーから要望の多かったリモートコードの使用を可能にしたほか、液晶モニターの大型化、AF性能の向上、バッテリーの大容量化など大幅にブラッシュアップされている。
同時にデジタルカメラ専用レンズ「AF-S DX ズームニッコール ED 18 〜70mm F3.5〜4.5G(IF)付」が付属するレンズキットも発売する予定だ。いずれも発売は4月27日で、価格はオープンプライス。店頭ではボディ単体が10万円前後、「D70sレンズキット」は13万円前後になる見込み。
CCDは「D70」と同じ。有効画素数は6.1Mピクセル、撮像面積23.7×15.6ミリで、ニコンDXフォーマットに対応する。起動時間約0.2秒のクイックレスポンス、約3コマ/秒の高速連続撮影、7つのイメージプログラムなどもD70のそれを継承した。記録画像形式はJPEG、RAWをサポートし、RAW/JPEGの同時記録も行える。
一方、液晶モニターは13万画素の2インチ低温ポリシリコン液晶に変更(D70は1.8インチ)され、メニュー表示もシンプルな配色で大きな文字やアイコンを使った新デザインに変わった。「初心者でも無理なく使いこなせる」(同社)。
5エリアマルチAFシステム(オートフォーカス)も進化した。測距素子「マルチCAM900オートフォーカスモジュール」はD70と同じだが、アルゴリズムに変更をくわえ、合焦精度、捕捉能力、追尾能力が向上しているという。
さらに内蔵スピードライトの照射角は、焦点距離18ミリの広角レンズ対応に。付属のリチャージャブルバッテリー「EN-EL3a」は、大容量化により、1回のフル充電で約2500コマの撮影が可能になった。このほか、サイズを大きくして形状も見直した新しい“接眼目当て”「DK-20」など、外観の細かい部分まで変更がくわえられた。
三脚使用時に便利なリモートコードは、4月27日発売予定の「MC-DC1」を使用できる。価格は3500円。
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