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快適に撮影できるサイコロボディ――3CCD DVカメラ「GR-X5」レビュー(1/3 ページ)

» 2005年04月25日 11時00分 公開
[浅井研二,ITmedia]

 DVカメラの本体デザインは、多少の差はあれど、横型(シューティング)か、縦型のいずれかに当てはまるものがほとんど。しかし、日本ビクターの「GR-X5」は、このどちらにも収まらない新たなスタイルを導入したDVカメラだ。

photo サイコロのような形状の日本ビクター「GR-X5」。左半分にデッキ部、右半分にレンズ部とバッテリーという構成になっている

 写真で見たときは、単にずんぐりしたシューティングタイプのように感じたのだが、実際に手にすると、ほとんど立方体で、サイコロカメラとでも呼びたくなるような印象。仕様の外形寸法でも88(幅)×89(高さ)×93(奥行き)ミリ(最大突起部含む)となっている。奥行きがほんの少し長いのはレンズ部だ。

 サイコロ型のカメラなんていうと、ホールド感があまりよさそうではないが、そのコンパクトさが功を奏して、逆に取り回しやすく感じる。本体質量も撮影時で約590グラムと、比較的軽いほうだ。そのうえ、両手でのホールドもしやすい。

photo バッテリーは薄型タイプではないが、本体内に収まるようになっている

 また、コンパクトサイズにもかかわらず、3CCDを採用している点も「GR-X5」の大きな魅力となっている。総画素数133万の1/4.5型CCDを3基搭載し、動画は69万画素×3、静止画は123万画素×3での撮影が可能だ。

新提案のファインダー兼用液晶モニター

 本体はレンズ側から見て、左半分がDVデッキ部(フタにSDスロット装備)、右半分が3CCDカメラ部(バッテリー含む)と捉えればいい。立方体に近い形状でこの構成となると、多くのDVカメラのように液晶モニターを側面につける余裕はなく、しかも、ファインダーの設置場所も確保できない。「GR-X5」では2.5型(12.3万画素)というやや小ぶりの液晶を手前部分につけることで、このジレンマを解消している。

photo ファインダーはなく、2.5型液晶が手前についている。SDスロットはDVテープ収納部のカバーに装備。本体上部には、電源スイッチ、記録メディア切替、撮影ボタンを配置している

 液晶画面は縦方向に開閉する構造で、さらに180度回転させて本体へ収納することも可能だ。従来のDVカメラのスタイルでは、液晶モニターでは撮影対象からやや横へ視線を向けながら撮るゆえの若干の違和感、ファインダーでは狭い画面での見づらさが感じられる場面もあった。

photo 液晶モニターを開くと、カーソルやメニューボタンなどがある。モニターは180度回転させて、逆向きに本体へ収納させ、そのままのスタイルで撮影も可能
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