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アメリカ西海岸とマグロの解体ショーが同居する街(3/3 ページ)

» 2005年04月26日 23時42分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 さて、期待の「XYZ(エクスワイジー)・シネマズ蘇我」は、ゲームセンターのすぐ横にあった。円筒形をしたガラス張りのエントランスが印象的で、外観はやっぱり西海岸風。スクリーンは12を数え、総座席数2200を誇る大型シネマコンプレックスだ。なかでも「XYZER SCREEN」(シーザー・スクリーン)という名前の“プレミアスクリーン”があり、豪華なシートで映画を楽しめるらしい。

photo 「XYZ(エクスワイジー)・シネマズ蘇我」

 らしい、と書いたのは、内覧日は関係者などを招待した上映会だけで取材はできなかったから。なんのために来たんだか……。気を取り直して、入り口近くにいた担当者に中の様子だけでも聞いてみよう。

――「XYZ・シネマズ」って聞き慣れない名前ですが、新しい系列なんですか?

 「セガサミーグループのアパンダと東映グループのティ・ジョイによる合弁会社です。シネマコンプレックスは、ここが第1号ということになりますね。中には独自のサラウンドシステムや高品位スクリーンを備え、“映画の鑑賞環境を極める”ことを目指しています」

――最近のシネコンは設備が充実していますが、どんなサービスを?

 「まず、お客様が座席を選択できるシステムを備えました。パネルに表示した座席表を見ながら、ワンタッチで予約できます。もちろん、インターネットや携帯電話による事前予約も計画していて、5月には開始する予定です。ポイント還元付きの会員制度もあります」

――プレミア館というのが、すごく気になるんですけど

 「XYZER SCREENは、シート数を絞ったプレミアスクリーンです。シートのサイズは通常の1.5倍。フットレストが付いた電動式リクライニングシートを用意していますから、快適に映画を鑑賞できます。また、上映時間まで“専用ラウンジ”でドリンクバーも利用できます」

――確かにプレミア感たっぷりですね。料金はいかほど?

 「18歳以上の会員限定で、料金はお一人様2500円(一般)と通常の1800円に比べると高いです。また、メンバーズカードを持っているお客様と同伴者1名に限られます」

 なるほど。いろいろ条件が付くのはちょっとアレだが、価格は想像していたよりも安い。シネコンの多様化が進むなかで、こうした差別化も今後は増えてくるのだろう。


 「フェスティバルウォーク蘇我」のグランドオープンは、4月27日(水曜日)。所在地は、千葉県千葉市中央区川崎町6-7外 S1街区。JR蘇我駅から徒歩20分となっている。

 そしてまた電車に揺られ、記者は「ハロ」とともに帰社するのであった。

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